セルティックからバーンリーへの移籍が発表された旗手怜央【写真:Getty Images】
セルティックと日本人選手をめぐる歴史が、大きな転換点を迎えた。2021年に始まった一つの流れは、数多くの選手をスコットランドへ導き、クラブに新たな風を吹かせた。しかし今夏、最後に残った旗手怜央が移籍市場最終日にバーンリーへ移籍。セルティックと日本人選手が歩んできた一つの時代が、静かに幕を閉じることになった。
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古橋亨梧の活躍によって日本人選手の獲得が加速

日本人選手獲得の流れを作った元セルティック監督のアンジェ・ポステコグルー【写真:Getty Images】
イングランド・チャンピオンシップ(イングランド2部)に所属するバーンリーは現地時間1日、セルティックから日本代表MF旗手怜央を完全移籍で獲得したことを発表した。
旗手の退団によって大きな変化を迎えたのが、セルティックと日本人選手の関係だ。
2021年6月、横浜F・マリノスの監督を退任し、新たにセルティックの指揮官に就任したオーストラリア人のアンジェ・ポステコグルーが、当時ヴィッセル神戸に所属していた古橋亨梧に目をつけ、チームに引き入れたことが、その始まりだった。
古橋は加入から2試合目のリーグ戦でいきなりハットトリックを達成すると、最終的に公式戦33試合で20ゴールを記録。欧州初挑戦ながら瞬く間にチームの主力へと定着し、セルティックの攻撃を牽引した。
その活躍は、古橋個人の評価を高めただけではない。日本人選手の能力を熟知するポステコグルーの存在も相まって、セルティックが日本市場へ目を向けるきっかけとなり、日本人選手を積極的に獲得する流れが加速していった。
2021年冬には前田大然、旗手、井手口陽介の3人が加入。さらに2023年冬には岩田智輝と小林友希、2025年夏には稲村隼翔と山田新が加わるなど、セルティックには次々と日本人選手が集結した。
なかでもその象徴的な存在となったのが、古橋、前田、そして旗手の3人だった。
古橋はゴールを量産するストライカーとして前線を牽引し、前田は持ち前のスピードと運動量を活かした猛烈なプレッシングでチームに貢献。そして旗手は中盤を主戦場としながら、複数のポジションをこなす万能性を発揮した。
それぞれ異なる特徴を持ちながら、3人はいずれもセルティックで重要な役割を担い、日本人選手の評価を大きく押し上げた。
ついに所属する日本人選手がゼロに

古橋亨梧、前田大然、旗手怜央をはじめとする多数の日本人選手が在籍していたセルティック【写真:Getty Images】
しかし、日本人選手が次々と加入する一方で、全員が定着したわけではない。
出場機会の確保に苦戦した選手も多く、加入からほどなくしてチームを離れるケースも続いた。井手口、岩田、小林、稲村らはセルティックを去り、日本人選手の数は徐々に減少していった。
そして今夏には、エースとしてチームを支えた前田もプレミアリーグのイプスウィッチへ移籍。ベルギー1部のルーヴェンにローン移籍中の山田を除けば、セルティックに残っていた日本人選手は旗手ただ一人となっていた。
さらにその旗手がセルティックを去ったことで、現在チームに所属する日本人選手はゼロ。古橋の加入を起点に始まり、前田や旗手らが築き上げてきた“日本人時代”は、ここでひとまず幕を閉じることになる。
もちろん、これはセルティックと日本人選手の関係が終わったことを意味するわけではない。これまで多くの日本人選手を受け入れてきたクラブだけに、再び日本から新たな選手が加わる可能性は十分にある。
旗手のバーンリー移籍は、ひとりの日本代表MFが新たな舞台へ挑戦するニュースであると同時に、セルティックと日本人選手が歩んできた約5年間の一つの時代に区切りをつける出来事となった。
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