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横浜F・マリノス、飯倉大樹が今季初先発で好セーブ連発も「最低限の仕事」。40歳が語る突然の出番への準備

text by 竹中愛美 photo by Getty Images
横浜F・マリノス 飯倉大樹

横浜F・マリノスの飯倉大樹【写真:Getty Images】



 横浜F・マリノスは9月2日、2026/27明治安田J1リーグ第5節で京都サンガF.C.と対戦し、1-1で引き分けた。開幕から4試合連続でゴールマウスを守っていたルベン・ブランコが膝に違和感を覚え、急遽先発したのが飯倉大樹だった。今季初先発となった40歳は好セーブを連発。試合後、急な出番に向けた準備や自身のパフォーマンスについて語った。

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40歳が語った日々の積み重ね「きのうきょうでレベルが上がったりすることはない」

 開幕から4試合連続で先発していたルベン・ブランコにアクシデントが発生した。数日前の練習で膝に違和感を覚え、MRI検査を受けた結果、コリカ監督によれば復帰まで約4週間を見込むことに。代わってゴールマウスを守ったのは、40歳の飯倉大樹だった。

 今季初先発となった飯倉は、24分にビッグセーブを披露する。

 京都サンガF.C.のGKハウスからのロングフィードを受けたラファエル・エリアスがペナルティエリア内に進入。左足で放ったシュートを飯倉が阻むと、26分にもセットプレーの流れからウェベルトンが放った左足ミドルをセーブした。

 試合後、飯倉は自身のパフォーマンスについて「やるべき、最低限の仕事を僕自身はした」と振り返った。

 24分のセーブについては、相手の特徴を理解した上で準備していたことを明かす。

「彼は良い選手なので、もちろんちゃんと準備してましたし、どういうシチュエーションが得意なのかも理解してた中で止めれたので、良かったなと思います」

 さらに、26分のウェベルトンのシュートに対しては、DF諏訪間幸成のカバーもあったと説明。「諏訪間選手がカバーしてくれたので、事なきを得て、良かったなと思います」と語り、「僕自身はしっかりキャッチできるように今後も頑張ります」と続けた。

 突然巡ってきた出番でも、飯倉にとっては特別なことをするわけではない。普段から積み重ねている準備を、そのまま試合で発揮するだけだった。

「自分がパフォーマンスがいいかどうか別として、こういうのって日々の積み重ねと言ったら、もうみんなわかってるよって思うと思うんですけど、そのわかってるよって思うことをやるだけです」

 さらに、「きのうきょうで自分のプレーが、レベルが上がったりすることはない」とした上で、40歳という年齢で多くの経験を積んできたからこそ、自分に何が必要なのかを日々考えながらプレーしているという。



「その結果がチームに少しでも還元できたらいいなという思いがあるので、プロである以上は、なるべく自己鍛錬が大事なんじゃないかなとは思います」

 この試合に向けては、前節で逆転負けを喫していたこともあり、「連敗をしないように」という思いを持ってピッチに入った。

 試合後、スティーブ・コリカ監督も飯倉のパフォーマンスを高く評価した。

「非常に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。勇敢な気持ちを持って前に出ていくところだとか、素晴らしいセーブを見せてくれて、彼にとって今シーズン初めてのゲームになりましたが、素晴らしいパフォーマンスだったと思います」

 もっとも、飯倉自身はこの1試合だけで満足しているわけではない。

「1試合だけじゃなくて、これを続けられるようにまた続けなきゃいけないですし、年齢が上がれば上がるほど、やっぱり求められるものも高くなるので、そこは自分自身に向き合って、ちゃんと練習とかしていきたいなと思います」

 チームは今季からコリカ監督体制となり、選手間でも練習前にミーティングを行うなど、新たな取り組みもしている。飯倉は、「トライしてみることが大事で、その中でやっていることの質を上げていくことが大事」とし、こう続けた。

「それが良い方向に転ぶか、悪い方に転ぶかは見方によっていろいろあると思う。とにかく僕たち結局はプロなので、ピッチで皆さんを喜ばせるという、勝って喜ぶのは至上命題なので、そこに繋がるのであればいいんじゃないかなと考えています」

 急遽巡ってきた今季初先発で、好セーブを連発した飯倉。突然の出番にも揺るがないパフォーマンスを支えたのは、40歳になった今も続ける「日々の積み重ね」だった。

(取材・文:竹中愛美)

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