U-20日本女子代表の井尻明監督【写真:編集部】
FIFA U-20女子ワールドカップ(W杯)ポーランド2026があす9月5日に開幕する。2018年大会以来となる2度目の世界一を目指すU-20日本女子代表(ヤングなでしこ)は、ニュージーランド、アメリカ、イタリアとグループステージで対戦する。大会を前に井尻明監督がオンライン取材に応じ、チームの現在地や選手たちに求める戦い方、世界一への思いを語った。
選手たち自身が掲げた「笑顔、闘魂、ひたむきさ」。世界一へ進むヤングなでしこ
8月31日のオンライン取材で、現地入り後のチーム状態について聞かれた井尻明監督は「本当に順調に進めている」と説明した。気候やホテル、食事などの環境面にも問題はなく、選手たちは良好なコンディションで開幕を迎える準備を進めているという。
キャプテンには岩崎有波、副キャプテンには眞城美春と樋口梨花を選出。3人は昨年の活動時からチームの中心を担ってきたメンバーで、岩崎については「去年の立ち上げのところからお願いしたい」と考えていたという。
そんなチームが大切にしてきたのが、「笑顔、闘魂、ひたむきさ」だ。
アジアカップでは「闘魂アタック」、「闘魂ディフェンス」という言葉で選手たちを鼓舞した井尻監督だが、今大会に向けたチームの価値観は、スタッフが一方的に与えたものではない。
「去年の立ち上げの2月のキャンプのときにミーティングを含めて、まずみんなでどういうチームにしたいのか、グループワークをやってもらい、我々スタッフが世界一だとか、闘魂だとかっていうことを示す前に、我々コーチの仕事はみんなが行きたいところにサポートする仕事だよと」
選手たちが自ら意見を出し、守備やプレーモデルについて考える中で、「戦う」、「闘魂」といった言葉が生まれた。そこにJFAが掲げる「ジャパンズウェイ」や「なでしこビジョン」などの考え方を重ねながら、現在のチームが形作られていった。
井尻監督が今大会で日本のファンに見てほしいと語るのも、そうしたチームとしての戦いだ。
「女子サッカーが築いてきたテクニカルな全員攻撃・全員守備で華麗なパスワークというようなところが魅力かもしれませんが、やっぱり細部の、諦めないとか、ひたむきにやり続ける、仲間を信じて戦い抜くというところが、このチームで打ち出している部分です」
結果だけではなく、最後まで戦い抜く姿勢。その先にある世界一こそが、チームの目標だ。
「自分たちが気持ちよく最後までやろうねっていうふうなことも促しながら、選手たちもそういう意気を感じてやってくれていると思うので、そういうところが見てもらいたいとか、魅力なのかなと思います」
U-20女子W杯では、日本は過去2大会連続で準優勝。2018年大会に続く2度目の世界一を目指す中、井尻監督は「世界一奪還」という言葉をチームにも伝えている。
「そこを目指すのが、我々はもう至上命令というより、もう当たり前だよねって。やるからには世界一だよねっていうのはもう染みついているところだと思います」
指揮官が与えた目標を選手たちが追うのではない。自分たちで考え、言葉にし、積み上げてきたチームだからこそ、「世界一」はすでに特別なものではなく、当たり前の目標になっている。
ヤングなでしこの世界一への挑戦が、いよいよ始まる。初戦は日本時間9月6日午後10時キックオフのニュージーランド戦。選手たちが掲げた「笑顔、闘魂、ひたむきさ」を胸に、世界の頂点を目指す。
(取材・文:竹中愛美)
【関連記事】
【U-20女子W杯 組み合わせ】FIFA U-20女子ワールドカップ2026 グループリーグ一覧
【画像】U-20女子W杯優勝を狙うヤングなでしこの予想スタメン!
眞城美春、U-20女子W杯へ「良いイメージを持って出れる」
【了】
