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元いわきFCの“デュエル王”、J1・京都サンガで覚醒の予感。その根拠とは?

text by 編集部 photo by Getty Images
石田侑資 京都サンガF.C.
京都サンガF.C.でプレーする石田侑資【写真:Getty Images】



 京都サンガF.C.のDF石田侑資は、2025年のJ2リーグでデュエル勝利数109回など、あらゆる守備スタッツでリーグトップに立った。須貝英大がクラブを去り、福田心之助が離脱中の今、2026年から新加入の守備職人がついにJ1リーグでデビューを飾った。

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軒並み1位だった守備スタッツ

 京都サンガF.C.のDF石田侑資が9月2日、2026/27明治安田J1リーグ第5節・横浜F・マリノス戦で右サイドバックとして先発出場し、今季のリーグ戦初出場を果たした。

 試合は1-1のドロー。勝ち点「1」ずつを分け合い、京都は15位に落ち着いた。

 石田は守備の位置取りやビルドアップへの関与を含め、大きなミスなくタスクをこなした。海外移籍のためチームを離れた福田心之助が右サイドバックの前任者だったが、攻撃的な彼の特長を引き継ぐように、この日の石田も前への意識が強かった。

 21分には縦への突破からクロスを供給。それ以降もワイドに開いてボールを呼び込むシーンがあり、ボール保持の際に違いを作ろうとしていた印象がある。ロングボールも何本か最後方から放り込んでいた。

 だが、石田にとっては比較的“新しい武器”である。彼の本領は68分に見せたような、鈴木冬一との競り合いで体を入れ、マイボールにしたシーンにある。

 石田は2002年11月11日生まれの23歳。市立船橋高校で主将を務め、ガイナーレ鳥取を経て2023年にいわきFCへ加入した。2025シーズンはJ2で3バックの左右に入り、レギュラーとして37試合に出場した。

 Jリーグ公式スタッツによると、同シーズンのデュエル勝利数は109回でリーグ1位。こぼれ球奪取数も195回、タックル総数も106回で同じく1位に輝いており、守備の個人スタッツで抜群の成績をおさめていた。



新指揮官との相性も良好?

 2026年1月から京都入りを果たし、2025シーズンのJ1で3位の躍進を遂げたクラブにステップアップ。J2の“デュエル王”の到来に胸を高鳴らせたファン・サポーターも多かったはずだが、なかなか出番が訪れなかった。

 J1百年構想リーグでは、柏レイソルとの順位決定戦を含む全20試合のうち、ピッチに立てたのは3試合のみ。さらにスタメン起用に限ると、3月14日のセレッソ大阪戦だけだった。

 福田と須貝英大の後塵を拝していたが、須貝も2026/27シーズンより清水エスパルスへ加入したことで、今季から両選手がクラブを去っている。そこで石田にチャンスが舞い込んできた形だが、今後も出番が見込めるだろう。

 新シーズンから指揮を執るのがランコ・ポポヴィッチであることも、石田にとってポジティブな影響を与えるはずだ。

 同氏は2024シーズンの鹿島アントラーズで当時センターフォワードを主戦場としていた知念慶をボランチにコンバートし、2012シーズンのFC東京では高橋秀人を【4-2-3-1】から【3-4-2-1】への可変システムのキーマンとして置いた。

 どちらも攻守のトランジションを試合の分水嶺と考えていることが主因であり、各々の役割は異なるものの、広義においてはまさに石田が担える部分である。

 リーグ戦第5節にしてJ1初出場を果たしたニューカマー。指揮官の起用法も含めて、今後のプレーに注目が集まる。

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