ついに、一人もいなくなった。2014年ブラジル大会を最後に、3大会連続でFIFAワールドカップ(W杯)出場を逃しているイタリア代表。そして2026/27シーズン、当時の世界最高峰の舞台を経験したアッズーリの選手が、セリエAから姿を消した。ジャンルイージ・ブッフォン、アンドレア・ピルロ、マリオ・バロテッリ……。イタリアが最後にW杯を戦ったあの日から12年。当時招集された23人は今、どこで何をしているのだろうか。(文:佐藤徳和)[1/2ページ]
W杯を経験したイタリア人選手がセリエAから消えた
時の流れは残酷だ。
イタリア代表が最後に出場したワールドカップ(W杯)、2014年ブラジル大会から12年が過ぎ、セリエAからは、本大会に出場したイタリア人選手だけでなく、代表に招集されたイタリア人選手すらいなくなってしまった。
アッズーリは2018年ロシア大会の欧州予選プレーオフでスウェーデン代表に敗れて敗退。2022年カタール大会の欧州予選プレーオフ準決勝では、北マケドニア代表に不覚を取った。
そして2026年北中米大会予選では、プレーオフ準決勝で北アイルランド代表に2-0で勝利したものの、決勝でボスニア・ヘルツェゴビナ代表にPK戦の末に敗れ、またしても本大会出場を逃した。
3大会連続で予選敗退を喫した。その結果、W杯本大会で1分でもプレーした経験を持つ選手がいなくなっただけではない。登録メンバーとしてベンチやスタジアムから大会の空気を肌で感じた選手さえ、もはやいないのだ。
2014年大会でチェーザレ・プランデッリに率いられたイタリア代表のメンバーは23人。最後にW杯を味わった彼らは、今何をしているのだろうか。
GK陣ではブッフォンだけが現役引退
まずはGK。イタリア代表として最多となる176試合の出場を誇るジャンルイージ・ブッフォンは、2018年大会欧州予選のスウェーデン代表とのプレーオフ2試合でもゴールマウスを守ったが、イタリアをW杯に導くことは叶わなかった。
2023年8月2日に現役引退を表明。その後はイタリア代表のチームマネージャーを務めたが、2026年本大会への切符を逃した後、辞任した。
サルヴァトーレ・シリグは、2024/25シーズンに古巣パレルモFCに所属。2025年6月30日をもって契約満了となり、その後は所属先が決まっていない。
昨年11月、左手中指および舟状骨を骨折した鈴木彩艶の代役として、パルマ・カルチョが獲得を画策しているとの噂が浮上したが、その後は新天地に関する噂はない。
今夏のプレシーズンでユヴェントスの一員としてプレーしたマッティーア・ペリンは、8月26日にセリエB所属のパレルモFCへ移籍することとなった。この移籍により、2014年ブラジル大会にプランデッリによって招集されたメンバーがセリエAから姿を消すこととなった。
それからDF陣だ。
DF陣は鉄壁のBBCを筆頭に…
ユヴェントスで一時代を築き、“BBC”と呼ばれたディフェンス陣はセリエAで鉄壁の守備を誇り、その3人によるブロックはイタリア代表でもそのまま採用された。
3人の中で最初に現役を退いたアンドレア・バルザーリは、U-21イタリア代表の助監督を務めている。シルヴィオ・バルディーニ監督の右腕として、2027年欧州選手権(EURO)本大会出場を目指している。
ジョルジョ・キエッリーニは、ユヴェントスのチーフ・クラブ・アフェアーズ・オフィサーを務める。具体的にどのような任務を課せられているのかを一言で説明するのは難しいが、ジョヴァンニ・カルネヴァーレCEOの右腕として働き、セリエAリーグの会合などに出席。ECA(欧州クラブ協会)やUEFA(欧州サッカー連盟)との渉外も担っている。
ジェンナーロ・イヴァン・ガットゥーゾ監督の下でイタリア代表のテクニカルスタッフ入りしたレオナルド・ボヌッチは、ロベルト・マンチーニ監督の下でもスタッフに入閣した。4大会ぶりのW杯本大会をコーチ陣の一人として目指す。
アルゼンチン出身ながら、曾祖父がイタリア移民で、イタリア国籍も有していたガブリエル・パレッタ。昨季はパルマ・カルチョのテクニカルスタッフの一員としてカルロス・クエスタを支えたが、6月30日をもって契約が満了している。
イニャツィオ・アバーテは、今季からトリノFCの指揮官に就任。指揮官として初のセリエA挑戦で、ここまで3試合で1勝2敗としている。
6月30日をもってインテルとの契約が満了となったマッテオ・ダルミアンは、新たな所属先がまだ決まっていない。古巣トリノFCへの復帰の噂が取り沙汰されているが、果たしてどうなるだろうか。
マッティア・デ・シリオもまた無所属となっているが、こちらは昨年6月30日をもってユヴェントスとの契約が切れている。最後にプレーしたクラブは、ユヴェントスからレンタル移籍したエンポリFC。すでに1年以上が過ぎていることから、現役続行は難しいかもしれない。



