
9月・10月の4連戦を戦う日本代表に招集された塩貝健人【写真:Getty Images】
日本代表の一員としてFIFAワールドカップ2026を戦った塩貝健人が、9月・10月の4連戦にも招集された。一方、所属するヴォルフスブルクでは今季いまだ0得点。森保一監督からも将来を期待される21歳FWは、今回の代表活動をきっかけに悪い流れを断ち切れるか。
求められる“ストライカーとしての数字”
日本サッカー協会(JFA)は17日、9月24日のウルグアイ代表戦、同28日のベネズエラ代表戦、10月1日のエクアドル代表戦、同5日のキリンカップサッカー2026に臨む日本代表メンバーを発表した。
塩貝も引き続きメンバー入り。FWには上田綺世、前田大然、後藤啓介らに加え、横浜F・マリノスで得点を重ねる谷村海那が初招集されており、競争は決して緩くない。
そんな中で今回の代表活動を迎える塩貝は、所属クラブで決して順調なシーズンを送っているわけではない。
昨季ブンデスリーガ1部から2部へ降格したヴォルフスブルクで、今季は5試合すべてに出場し、うち2試合で先発。計216分のプレー時間を得ているが、ここまでゴールもアシストもない。DFBポカールを含めても公式戦336分で無得点が続いている。
チャンスを与えられていないわけではないが、ポジションを確固たるものにするためには、ストライカーとしての数字が欲しいところだ。
一方、現地からは厳しい評価も出ている。
8月24日のDFBポカール1回戦では、4部VSGアルトグリーニッケを相手にセンターフォワードとして120分間プレーしたものの無得点。
地元紙『Wolfsburger Allgemeine Zeitung』は塩貝にチームワースト2位タイとなる「5」の採点を付け、センターフォワードとして「ほとんど自分をアピールできなかった」と評した。
何より、塩貝自身が誰よりも「結果」を重視してきた。
W杯開幕直前の6月、フットボールチャンネルの独占インタビューでは、自身が日本代表に選ばれた理由について、「自分の仕事はストライカーとして結果を出すこと」と話している。
当時は「得点王」をW杯での個人目標に掲げ、「FWなら、得点王を目指さないでプレーする方がおかしい」と言い切った。強気な発言の根拠にあったのが、限られた出場時間でもゴールを奪ってきた実績だった。
実際、NECナイメヘンでプレーした2025/26シーズン前半は、エールディヴィジ12試合で7得点。出場時間はわずか362分で、11試合が途中出場だった。単純計算で約52分に1得点という驚異的なペースだった。
しかし、今年1月にヴォルフスブルクへ移籍してからは、リーグ戦17試合で1得点。NEC時代と比べれば、得点ペースは大きく落ちている。クラブでの最後のゴールも、2月21日のアウクスブルク戦まで遡る。
それでも、短い出場時間から一つのプレーで状況を変えることは、塩貝がこれまで実際にやってきたことでもある。
今年3月に初招集された日本代表では、スコットランド代表戦の終盤からA代表デビュー。プレー時間は13分ほどだったが、84分に伊東純也の決勝ゴールをアシストし、1-0の勝利に貢献した。
初めて立ったA代表のピッチですぐに結果を残し、その約1カ月半後には21歳でW杯メンバー入りを果たした。
W杯本大会で与えられた出場時間は、オランダ代表戦のわずか7分ほど。それでも大会後、再び日本代表に名を連ねた。
クラブではゴールから遠ざかっている。代表でも上田や前田、後藤、そして新たに加わった谷村らとの競争が待つ。
ただ、塩貝はこれまでも限られた出場時間で結果を残し、チャンスをつかんできた。
今季0得点という悪い流れを、日本代表で断ち切ることができるか。今回の4連戦を、再浮上のきっかけにするためにも、得点やアシストという目に見える結果に期待したい。
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