なでしこジャパンの狩野倫久監督【写真:編集部】
日本サッカー協会(JFA)は9月22日、10月の欧州遠征2試合に臨むなでしこジャパン(サッカー日本女子代表)のメンバー23人を発表した。ヴェルダー・ブレーメンのFW島田芽依が初招集されたほか、高橋はなを除く22人が海外組。狩野倫久監督は「ワールドカップにしっかりと繋げられる活動となるよう、全力で取り組んでいきます」と意気込みを語った。
国内組と海外組の融合「アジア大会で遠征メンバーに匹敵する選手たちがいれば…」
現在は第20回アジア競技大会を戦っているなでしこジャパンだが、10月には欧州へ遠征する。日本時間10日にフランスでハイチ女子代表と、14日にドイツでドイツ女子代表と対戦することになっている。
W杯まで限られた代表活動の中で、佐々木則夫女子ナショナルチームダイレクターは今回の遠征について「ステップアップ、様々な経験、そして監督がイメージする戦術的な要素、チーム戦術の要素を高めていくことが一番」と説明した。
狩野倫久監督も、今回の2試合では「フットボールのディテールを追及する」ことをテーマに掲げる。
「前回の(6月の)南アフリカとの試合では、大きな全体のねらいやコンセプト、ダイナミックなフットボールをしていく、アグレッシブなフットボールをしていくというところを共有して、体現して、できるだけ多くの選手に出場してもらう中でチャレンジしていきました。
今回は違う相手と2戦ということもありますし、ディテールの部分、それをどのようにしていくのか、攻守においてどう戦っていくのか、一戦一戦、勝つことをベースに考えながらも、幅を増やしていくことが前提にあります」
ドイツとの対戦について佐々木ナショナルチームダイレクターは、近年の同国について「世界でトップトップにまだ上がってきていない現状」としながらも、「非常にパワーもありますし、技術もしっかりした中で、世界を標準にした際に非常に良い相手」と位置付けた。
また、今回のメンバーは23人中22人が海外組となった。狩野監督は国内組との「融合」について、海外、国内という所属先ではなく「ポテンシャルがあったり、能力があって、そこに対して入っていける選手であれば必然的にそういう選手を入れていく」と方針を示した。
「チームで限りある活動期間、回数なので、無理やり合わせてやるということではなくて、チーム力を上げていくために必要な選手を見極めて、チェックしていくことは必要です。今回のアジア大会で戦って、そこで十分この遠征メンバーに匹敵する選手たちがいれば、もしかしたら追加で呼ぶかもしれませんし、今後の活動の中で入っていく可能性も十分にあると考えています」
初招集となった島田ら23人が選出された一方、スタッフ体制も変更。鹿島アントラーズなどで監督を務めた石井正忠氏がコーチ、太田圭輔氏がテクニカルスタッフとして10月の活動から加わる。
キャプテンについては、今回の活動から固定する方針を示したものの、現時点では未決定。狩野監督は「チームをしっかりと支えられる、我々とチームの間に入って意見を言える、また全体が見れる」存在を期待しつつ、「声で引っ張るタイプ」や「プレーで引っ張るタイプ」など、選手それぞれのキャラクターを活かしたリーダーシップを求めた。
W杯に向けた限られた活動機会の中で、新たなスタッフと選手を加えたなでしこジャパンが、欧州で強化を進める。
(取材・文:竹中愛美)
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