
自国開催でアジア競技大会3連覇を目指すなでしこジャパン【写真:Getty Images】
なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は9月21日、第20回アジア競技大会グループE第3節でチャイニーズ・タイペイ女子代表と対戦し、4-0で勝利した。この一戦について、試合直後、ワールドカップやアトランタ五輪などに出場し、元なでしこジャパンのエースストライカーとして活躍した大竹七未氏に話を聞いた。(語り手:大竹七未)[1/8ページ]
アジア大会の位置付けは「優勝」。でも、「選手個人個人の目標とすると…」

今大会は国際Aマッチデー期間外のため、海外組の招集は各クラブの同意が必要になる。狩野倫久監督は国内組を中心にメンバーを編成した【写真:Getty Images】
ーーまず試合の総評をお願いしたいのですが、率直にどのように振り返りますか?
「はい。しっかりと失点0で勝利したところは、良かったところですね」
ーー各選手がポジションを変えながらというところで、たぶん難しい部分もあったのかなとは思うんですけれども、無難に勝ったというところでしょうか?
「そうですね。選手1人1人のところで見ると、即席で合わせなくてはいけないとか、違うポジションをやったりという部分で、少し難しさはあったかと。日の丸をつけてそれをやるのは、そんな簡単ではないので、きっともっと得点が取れたんだろうなとは思うんですけれども、この大会の位置づけが優勝なので、女子サッカーのことを考えたら優勝しなくちゃいけない。
でも、選手個人個人の目標とすると、やっぱり来年のワールドカップの代表メンバーに入っていきたいという目標もあると思います。チームとして勝たなくてはいけないけど、個人もアピールしなくちゃいけないというところで難しいところではあります。
とりあえず予選はちゃんと3戦失点0で、良かったです。相手がどこであれ、やろうとしていることを出せたかどうかというところ、それが出せた部分と、まだまだだったなっていう部分を、個人でもチームとしてもあると思うので、そこを修正しながら、次に向かっていくっていう感じですかね」
ーー今のお話から気になるところでいくと、相手に対してできた部分、チームが目指している部分も感じられる中で、格下相手でも強度や精度は、絶対的に必要になってくると思います、きょうは4-0で快勝はしましたが、終盤に押し込まれたり、前半も少し間延びして、流動性がなかったり、長短のパスがちょっとずれたり、気になるところもありましたが、そのあたりはいかがですか?
「そうですね。やっぱり簡単に言ったら、海外に行ってる選手たちが今、アジア大会には代表で入ってないじゃないですか。この国内組の選手達と海外組の選手たちとの差は何かと言ったら、本当にその精度のところなんですよね。きょうも相手に例えば、フリーだけど、パスが1メーターずれちゃうとか、パススピードがちょっと遅くなっちゃったりとか、走り出してる選手に対してのパスが手前に来ちゃったりとか、そういうちょっとしたところでテンポがなくなってしまうから、リズムがチームとして作れなくなる部分がある。
それはたぶん、やっている本人たちが一番わかっていて、そこの精度をこのレベルだからこそ、もっともっと上げていかなくちゃいけない。プレッシャーが速くなってきたら、そこがもっと難しくなるんですよね。だけど、きょうのある程度ボールが持てる中で、そこの精度の部分が、ずれるところが多々ある。ちょっとずれても相手のプレッシャーがないから修正できちゃうみたいな感じでできちゃったから、そこの部分は、しっかり修正していくところが大事ですね。
あとはやっぱりどんなに相手が格下だったとしても、相手の時間帯って絶対来るんですよ、サッカーなので、相手が頑張れる時間帯があってもおかしくはないんですけど、じゃあ、そのときに何ができるか、1対1の対応のところで。もっと強度を個人のレベルとして上げられるんじゃないかとか、そういったところの課題は、実際に戦って初めて選手たちがわかるので、そういった部分は選手自身が勉強になった部分だとは思います」