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アジア 2026.9.24 11:07

W杯惨敗、審判接待疑惑、監督問題…“大混乱”の韓国代表 モレノ暫定監督の下で再出発、韓国メディアは「最大のピンチ」と危機感

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka
韓国代表のソン・フンミン

韓国代表のソン・フンミン【写真:Getty Images】



 FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)でグループリーグ敗退に終わった韓国代表が、混乱の続く自国サッカー界を背負い、新体制で再出発する。韓国の『聯合ニュース』は21日、「韓国サッカーの立て直しという重責を担う」と題して、ロベルト・モレノ暫定監督の下で代表チームが初集合したことを伝えた。24日のエクアドル戦を皮切りに、28日にウルグアイ、10月2日にベネズエラ、6日にウズベキスタンと4連戦に臨む。



“大混乱”の韓国代表


 韓国は今夏のW杯で1勝2敗、48か国中34位に終わり、グループリーグで敗退。大会前25位だったFIFAランキングも7つ順位を落として32位となり、約4年半ぶりにトップ30圏外へ転落した。大会後にはホン・ミョンボ監督が辞任し、チョン・モンギュ会長も退任した。

 さらに、ホン・ミョンボ元監督の選任過程などを巡って警察の捜査が進み、協会の行政空白も深刻化。韓国メディア『MBC』も、「各種の論争が相次ぎ、韓国サッカーが最大のピンチを迎えている」と、現状に危機感を示している。

 混乱はそれだけではない。W杯後に発足した「Kサッカー革新委員会」を巡っては、FIFAとAFCが大韓サッカー協会に対し、委員会で議論された内容について詳細な情報提供を要求。両者の共同名義で送られた公文には、協会の独立性に対する第三者介入があった場合の制裁規定も記されていた。

 さらに、2011~12年に行われた国際試合で、外国人審判らへの不適切な接待があったとされる過去の問題も再浮上。韓国警察は8月、いわゆる「性接待」を巡る疑惑について確認を進めたが、容疑については公訴時効が過ぎたとの見解を示している。W杯後も問題が相次ぎ、『聯合ニュース』は韓国サッカーのイメージが「底まで落ちた」と厳しく伝えた。

 その中で選ばれたのが、スペイン出身のモレノ監督だった。ただし契約は11月27日までの暫定体制で、9~11月のAマッチ6試合を指揮する予定だ。結果次第では契約延長や正規監督就任の可能性もある。



 今回の30人にはW杯メンバーと比較して11人の新顔が加わり、キム・ゴンヒ、パク・テジュン、キム・ミンスの3人を初招集。モレノ監督は「過去ではなく、今の実力」を選考基準に掲げ、新たな競争を促している。一方、『Star News』は代表が揺れるたびに短期の暫定監督で日程を消化する状況を場当たり的な対応と問題視し、長期的な計画を立てられていない点にも懸念を示している。正規監督不在のまま、韓国は重要な再建期間へ入ることになった。

 韓国は2027年1月7日に開幕するアジアカップを約3か月半後に控えている。協会の混乱が続く中、まずはピッチ上で失った信頼を取り戻せるか。W杯惨敗からの再建を託されたモレノ体制にとって、今回の代表ウィークはアジア制覇を目指すための最初の試金石となる。

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