フットボールチャンネル

3試合12得点なのに、FWはわずか「1得点」。U-21日本代表、偏った得点分布が示す強さと課題

text by 編集部 photo by Getty Images

U-21日本代表
3試合で12得点を奪い、グループステージを3連勝で突破したU-21日本代表【写真:Getty Images】



 3試合で12得点を奪い、グループステージを3連勝で突破したU-21日本代表。ただ、その得点者をポジション別に見ると、JFAの登録上、FWのゴールはわずか1得点。残る11得点はMFとDFから生まれている。この偏った得点分布は、チームの強さを示す一方で、ノックアウトステージへ向けた課題も映し出している。

アジア大会はU-NEXTでライブ配信
今なら超お得に視聴可能!
31日間無料トライアルに加入[PR]




12得点の内訳は「MF8、DF3、FW1」

 U-21日本代表は23日、アジア競技大会のグループA第3節でU-23タイ代表と対戦し、3-0で勝利した。

 初戦のホンコン・チャイナ戦を2-0、第2戦のキルギス戦を7-0で制しており、これで3試合12得点、無失点。3連勝でグループ首位通過を決めた。

 それでも、12ゴールの内訳には大きな偏りがある。

 JFAが発表している登録ポジションで分類すると、MFが8得点、DFが3得点。FWは1得点だ。

 MFでは石井久継がチーム最多の3得点。中島洋太朗と嶋本悠大が2得点ずつ、大関友翔が1得点を記録している。DFでは永野修都が2得点、小杉啓太が1得点。FWでネットを揺らしたのは、キルギス戦で1得点を挙げた横山夢樹のみだ。

 もっとも、この数字だけで「FWが機能していない」と見るのは早い。

 この3試合は日本が相手を押し込む展開が多く、FWが相手DFを引きつけることで、その後方のMFにスペースが生まれる場面が目立った。

 タイ戦の先制点は象徴的だ。石橋瀬凪の折り返しに道脇豊がニアで潰れ、空いたスペースに中島洋太朗が走り込み、ゴールを決めた。

 いまだ道脇に得点やアシストはないが、こうした動きが2列目の得点を生み出している。FW登録では、石橋がタイ戦で2アシストを記録し、横山もキルギス戦で1ゴール1アシスト。FWだけに頼らず、2列目や後方から得点者が生まれていることは、日本の強みと言える。

 ただ、FW陣にチャンスそのものがないわけではない。


 大会公式のマッチレポートによると、日本はグループステージ3試合で計81本のシュートを放ち、そのうちFW登録の選手によるものは28本。全体の約35%を占め、8本を枠内に飛ばしている。それでも、ゴールは横山の1点だけだ。

 中でも道脇は3試合すべてに先発。前線で相手DFを引きつけて味方を生かす動きや、守備での貢献も見せており、3試合連続で先発を任されていることからも、大岩監督からの信頼が厚いこともうかがえる。

 一方で、ストライカーとして得点が欲しいのも事実だ。道脇は3試合で計8本のシュートを放っているが、枠内はわずか1本。この3試合ではチャンスを生かしきれない場面も目立ち、特にタイ戦では5本のシュートを放ちながら、1本も枠を捉えられなかった。

 前線には他にも選択肢がある。タイ戦ではンワディケ・ウチェブライアン世雄が道脇に代わって途中出場。キルギス戦では、途中からセンターフォワードに入ったMF嶋本悠大が2得点を奪っている。

 さらに、この世代には今回A代表に招集されている後藤啓介や塩貝健人といったストライカーもいる。

 ここまでは、自陣にブロックを敷く相手を崩し切れずに苦戦する時間帯もありながら、2列目以降の選手を中心に得点を重ねてきた。

 それだけに、FW陣からもゴールが生まれれば、日本の攻撃はさらに厚みを増す。ノックアウトステージでは、ここまでの3試合のように押し込む展開が続くとは限らない。限られたチャンスをものにし、前線の選手たちが得点という結果を残せるかが問われる。

【関連記事】
プロサッカー解説者が見たU-21日本代表対タイ戦「小杉啓太は…」「北朝鮮はファウルすれすれの…」
サッカーU-21日本代表 アジア競技大会 北朝鮮戦のキックオフ時間や視聴方法は?
【トーナメント表】アジア大会 U-21日本代表、決勝トーナメント組み合わせ一覧



『フットボールチャンネル』でサッカー最新情報を見よう!
いち早くチェックしたい方は下記リンクから↓↓




【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top