日本代表デビューを果たした谷村海那【写真:Getty Images】
日本代表は9月28日、キリンチャレンジカップ2026でベネズエラ代表と対戦し、2-1で逆転勝利を収めた。今回A代表に初招集された横浜F・マリノスの谷村海那は、81分から途中出場し、代表デビュー。負傷者の影響で不慣れなポジションを担い、10人で戦う難しい展開となった中、「与えられた時間で結果を残すしかない」と、さらなる出場機会をつかむための覚悟を示した。
「与えられたポジションで結果を出すのがプロ」不慣れな位置でも役割を全う
待望のA代表デビューは、谷村海那にとって決して思い描いていたような状況ではなかったかもしれない。
後半の81分から2トップの一角としてピッチに入ったものの、直後に渡辺剛が負傷。10人での戦いを余儀なくされ、谷村は左サイドハーフへポジションを移した。
「いつもと慣れないポジションでやって、アクシデントで仕方ないですけど、本当もう与えられたポジションで結果を出すのが、プロの世界だと思ってるんで、それはできなかったですけど、本当に最低限のことはやらなきゃいけないなと思ってプレーしてました」
わずかな出場時間の中で、自分をアピールすることだけに集中できる状況ではなかった。それでも谷村に焦りはなかった。
「限られた時間でも点を取ってやろうっていう気持ちで挑みました」
実際にピッチに立つまでは緊張していたという。だが、試合が始まれば、そんなことを考えている余裕はなかった。
「出る前は緊張してたんですけど、立ったらもう緊迫感とか、そういう緊張とか言ってられなくて、もう自分のできることやろうと思ってプレーしたんで」
国際親善試合で、Jリーグとは異なる相手の対応にも刺激を受けた。「やっぱりJリーグにはない守備の相手の伸びだったり、そういうのは感じて、球離れが速くないと食われたり、そういうのは感じました」と振り返る。
さらに、短い時間ながら世界でプレーする選手たちと同じピッチに立ったことで、自身が目指す基準も明確になった。
「みんな世界でやっているプレーヤーなんで、本当に球離れも速いですし、剥がすこともできますし。ああやって基準を上げてやってくことで、自分にも結果が寄ってくると思うんで、そういうイメージをして頑張りたいなと思います」
その中でも、FWとして目の前にいた上田綺世のプレーから感じるものは大きかった。2試合連続でゴールを決めた代表の先輩FWについて、「1点目の綺世のゴールは(伊東)純也さんと点と点であったゴールだと思う。ああいうのは自分も点を取るために話し合って合わせていかなきゃいけない」と語り、「レベル高いなと思いました」と率直に刺激を受けたことを明かした。
A代表デビューを果たしたこと自体は、「この世界レベルでデビューできたのは自分の自信になりますし、これをどんどん時間を伸ばしてプレーできていったら、自分の成長にも繋がると思うので、ベースを高くして意識してやっていきたい」と語る。
一方で、谷村が見据えるのは次の出場機会だ。
「与えられた時間で結果を残すしか、自分がプレー時間を伸ばすには。1分だろうが2分だろうが、本当にもうそこで結果を出して時間を伸ばしていけたらなと思います」
A代表で踏み出した一歩を、次の出場機会につなげる。そのために谷村は、与えられた時間の中で結果を残すことにこだわっていく。
(取材・文:竹中愛美)
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