マンチェスター・シティのオーナーとの関係を巡り、アンディ・バーナム英首相が過去の面会記録などを公表する意向を示した。シティがプレミアリーグの財務規則違反で有罪と判断されたことを受け、クラブのオーナーを擁護するような発言をしたことで、批判の声が上がっている。英紙『ガーディアン』が11日に報じた。
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アンディ・バーナム英首相の癒着疑惑に発展?
同メディアによると、バーナム首相は先月、シティのアブダビ資本のオーナーが有罪判定を受けてクラブを売却することになれば「強く危惧している」と発言。オーナーについて、現代のマンチェスターを築くうえで「非常に大きなパートナー」だったと評価していた。
これに対し、保守党のケミ・ベイドノック党首は、バーナム首相がグレーター・マンチェスター市長を務めていた時期のクラブとの関係について、すべての情報を公表するよう求めた。他の党からも、面会の議事録やシティのオーナーから受け取った接待・贈答品の詳細を開示するよう要求している。
バーナム首相は、12日に公開のポッドキャスト番組『Rest is Politics』のインタビューで、市長時代にシティのオーナーと協力した経緯をすべて公表すると説明した。面会については「重要なものは1回だけで、2021年だった」と述べ、記録を明らかにする意向を示している。
一方で、バーナム首相はクラブへの投資とサッカーの問題は別だと強調。財務規則違反については深刻な問題であり、独立した手続きに委ねられるべきだと主張した。
シティは2009年から2018年にかけてプレミアリーグの財務規則に違反したとして、独立委員会から有罪と判断された。委員会は、複数のスポンサーとの間で実態を伴わない商業契約を結び、スポンサー企業が支払うべき金額の一部を、クラブのオーナーであるシェイク・マンスール氏が関係するアブダビ・ユナイテッド・グループ・インベストメント・アンド・ディベロップメント社が負担していたと認定した。クラブ側は不正を否定し、判定に対して控訴している。
さらに、保守党のスポーツ政策担当者であるルイ・フレンチ氏は、バーナム首相に対し、首相就任後にシティと面会した記録についても明らかにするよう要求。リサ・ナンディ文化・メディア・スポーツ相にも、この問題に関する質問への回答を求めた。
フレンチ氏は、首相就任後に閣僚や政府職員がシティと接触した記録をすべて公表すべきだと主張し、首相がこの問題に不適切に介入した理由についても説明を求めている。
今回の問題は、バーナム首相とシティのオーナーとの関係を巡る透明性への疑問から浮上したもの。ただし、報道で伝えられているのは面会記録などの公開要求と首相の過去の発言であり、両者の癒着や不正が立証されたわけではない。財務規則違反を巡る法的手続きと、政治家とクラブ側の関係を巡る議論は、分けて考える必要がありそうだ。
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