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PSVはCL2戦未勝利、それでも佐野航大は高評価! ドイツ強豪相手に示した実力とは?

text by 編集部 photo by Getty Images
佐野航大 PSV
PSVでプレーする佐野航大【写真:Getty Images】



 PSVは現地時間13日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第2節でRBライプツィヒに0-1で敗れ、開幕2試合で未勝利となった。それでも、日本代表MF佐野航大はドイツの強豪を相手に攻守で持ち味を発揮。オランダ現地メディアからも高い評価を受けた理由を、スタッツと戦術面から探る。

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ドリブル成功3回、守備だけではない貢献

 PSVは19分にPKを獲得したが、イヴァン・ペリシッチが失敗。互いに決定機を作りながら得点を奪えずにいると、75分にブラヤン・グルダのミドルシュートで先制を許した。終盤の反撃も実らず、シャフタール・ドネツクとの初戦を1-1で引き分けたPSVは、これで今大会1分1敗となった。

 一方、ダブルボランチの一角として先発フル出場した佐野は、攻守で存在感を発揮した。

 英国の『Squawka』が掲載するOptaのデータによると、佐野のドリブル成功3回は中盤でコンビを組んだマウロ・ジュニオールと並んでPSV最多。さらにチャンス創出2回、インターセプト2回も記録した。

 特に注目したいのは、守備的な位置から自らボールを運ぶ能力だ。相手のプレスを受ける中盤で、パスだけに頼らずドリブルで局面を打開できれば、味方の攻撃参加を促すことができる。ブンデスリーガの強豪を相手にしても、この持ち味を発揮した。

 23分、相手陣地からのビルドアップを中盤で遮断。左ウイングのルベン・ファン・ボメルへつなぐと、味方のコーナーキックを獲得するに至った。28分には自陣寄りのハーフウェーライン付近でボールを受け、スベン・マイナンスとのワンツーからそのまま左サイドを前進。これもファン・ボメルのフィニッシュにつながった。

 68分にクリストファー・エンクンクのシュートを佐野が膝でブロックした場面もある。攻撃面だけでなく、自陣の危険な局面でも体を張った。



現地メディアも認めた「前進させる力」

 オランダ『Voetbal International』は、佐野に10点満点で7点を付けた。これはGKマチェイ・コヴァージュの7.5点に次ぎ、フィールドプレーヤーではファン・ボメルと並ぶ最高評価だった。

 同国の『VoetbalPrimeur』も7点と高い評価。マウロが中盤に安定感をもたらす一方、佐野はPSVの攻撃を前進させる存在だと指摘し、欧州最高峰の舞台で戦える実力を示したと称賛している。

 この2人の役割分担は、偶然生まれたものではない。PSVのピーター・ボス監督は試合前、佐野が前方へ動いた際には、別のMFが適切な位置を埋めなければならず、マウロはそれを得意としていると説明。佐野の積極性を生かすために、中盤の安定性を高める狙いがあった。

 先述した28分のシーンでも、佐野が持ち上がったときにセンターサークル付近にとどまって中央のスペースをカバーしていたのはマウロだった。

 ドイツ『Sportschau』も、PSVが前半に高い位置からのプレスでライプツィヒを苦しめたと評価している。ただし後半はホームチームが主導権を握り、決定機を増やした。『kicker』もライプツィヒの勝利を妥当とする見方を示している。

 実際、PSVはボール支配率57%と上回りながら、シュート数は11対19、ゴール期待値(xG)も1.40対2.10と下回った。佐野が中盤で強みを発揮しても、チーム全体の攻守が十分に機能したわけではない。

 それでも、佐野はCL初戦でも『Voetbal International』からチーム最高の7.5点を与えられていた。PSV移籍後に見せてきたボール奪取と前への推進力が、欧州5大リーグのクラブを相手にした舞台でも通用することを示しつつある。

 チームは2戦未勝利だが、佐野個人の評価は高い。中盤で攻守をつなぐ存在として、今後はその働きを勝利に結び付けられるかが問われる。

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【了】

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