
INAC神戸レオネッサの成宮唯【写真:© WE LEAGUE】
2026/27 SOMPO WEリーグ第6節が10月24日に行われ、INAC神戸レオネッサは敵地で三菱重工浦和レッズレディースと対戦し、0-2で敗れた。首位攻防戦を落とした昨季王者は4位に後退。チームの中心を担う成宮唯は、試合後に今季の苦戦について率直な思いを明かし、初挑戦となるAFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)に向けても危機感を示した。
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「一人一人が変えないと」成宮唯がチームに求める意識の変化
連覇を目指すINAC神戸レオネッサが、首位攻防戦で厳しい現実を突きつけられた。
16分、三菱重工浦和レッズレディースの加藤千佳に先制点を許すと、34分にはGK田中桃子から成宮唯へのパスを菊池まりあに奪われ、追加点を献上。後半は反撃を試みたものの、最後までゴールを奪えず、0-2で敗れた。
先日のアジア競技大会でなでしこジャパンの3連覇に貢献し、欧州遠征にも追加招集された成宮は、この日、浦和の厳しいマークに苦しみ、なかなか持ち味を発揮できなかった。
神戸は今季、主力の負傷や代表活動による離脱が重なり、なかなかベストメンバーを組めない状況が続いている。昨季のリーグ得点王・吉田莉胡も左膝後十字靭帯損傷で離脱中だ。
しかし、成宮はこうした状況を敗戦の言い訳にはしない。
「INACは負けていいクラブではないですし、自分自身がINACに来て、初めてこんなに負けているので、今まで感じたことのない雰囲気を感じています」
さらに、ピッチに立つ選手の意識についても厳しい言葉を口にした。
「メンバーが変わっても、誰かが怪我しても、代表で誰が抜けても、やっぱり勝たなきゃいけないのは変わらないと思う。そこの認識だったりが、出てる選手に足りないというか。プロとして戦っている以上、誰が出ても、戦うメンタリティだったり、ハードワークするとか、基本的なところはやらなきゃいけないと思うので、そこは足りてないかなと思います」
また、これまでの不調とは異なる感覚もあるという。
「今は結果が出ていないだけっていう捉え方をしていた中で、今季はちょっと違うのかなって自分は感じていて。本当に何かを一人一人が変えないと結果がついてこないと思います。
やり続けることはマストですけど、今やっていることの質をもっと突き詰めるだとか、、一人一人が自分自身にもっともっと目を向けてやっていかないと、今のこの道からは脱出できないのかなとは思います」
神戸は11月1日からミャンマーで行われるAFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)のグループステージに臨む。クラブにとって初めてのアジアでの戦いとなり、中2日で3試合を戦う。最終節には昨季王者で北朝鮮のネゴヒャン女子蹴球団との対戦が控えている。
「きょうの浦和の強度より、ますます高い北朝鮮の強度でやらなきゃいけない。国際大会に初めて出る選手もいる中で緊張したりする選手もたぶん出てくると思う。経験している選手が引っ張っていくのもそうですけど、今のままじゃAWCLも結果が出ないと思うので、この3試合で勝ち点をしっかり積み重ねることが、チームの自信につながるのかなと思います」
昨季女王の苦境に、チームの中心を担う成宮が強い危機感を口にした。初挑戦となるアジアの舞台で、神戸はどこまで一丸となって戦えるか。いま、その真価が問われている。
(取材・文:竹中愛美)
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