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本田とミラン、“残留”で一致した理由。10番の決断とクラブ側の事情

本田が口を開くという意味とそこで語られた意思

本田圭佑
本田圭佑はミランの一員としてシーズンを戦うことを決めた【写真:Getty Images】

 「そうですね。まあ、いくつか監督がやりたい形が出たんじゃないかなと思うんですけど。あとはしっかり、それをレギュラー選手だけじゃなくて、やはり全員がもう少しレベル的に底上げすることができれば、厳しいリーグを戦っていくことができるんじゃないかなというふうに思いますけど」

 以前のコラムにも書かせていただいたことの繰り返しになるが、10日のトロフェオTIMの時点で本田圭佑はこう語っていた。折しも練習試合での出場の少なかったミランのアメリカ遠征の後で、「本田はモンテッラ監督の構想に入っていない」「出場機会が少なくなるので彼は移籍を考えるだろう」と報道されていた頃だ。
 
 ミランに移籍してからの2年半取材してきた限りにおいて、本田が口を開くときは言おうと意思を固めたときだ。そうであったときは試合に出ない時でも話すし、逆にゴールを決めてようが話さないと決めたであろうときにはミックスゾーンを素通りする。

 心にもないことを言うタイプではなく、逆に言うと決めたら後から現地メディアで騒がれることになろうがお構いなしに話す。

 つまり、こういうセリフが出たということは、ミランの一員としてシーズンを戦うということを想定してのことと理解できる。

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