プレミアリーグ第１７節、マンチェスター・ユナイテッド対ウェスト・ハムの一戦が２１日行われ、ホームのユナイテッドが３－１で勝利を収めた。ユナイテッドMF香川真司はベンチ入りしたが出場しなかった。

エヴァートン、ニューカッスルに連敗したオールド・トラフォードに戻ってきたユナイテッド、３４年ぶりのホーム３連敗は何としても避けたいところ。ファン・ペルシ、フェライニらを負傷で欠く中、コンディションの不安視されたルーニーが先発に名を連ねたのは心強かった。

２分にはいきなり決定機を迎えたユナイテッドだが、CKからのこぼれ球に合わせたクレバリーのシュートはプレミアリーグ初先発のGKアドリアンが見事にセーブ。開始直後の先制点はならなかった。

その後も優勢な試合運びを見せたユナイテッドは、良い位置でボールを奪ってたびたびウェスト・ハムのゴールに迫る。ルーニーのゴール正面からのFKや、１９分のバレンシアの角度のない位置からのシュートなど、立て続けにアドリアンに襲いかかった。

優位に試合を進めてもゴールを奪えなければ過去２戦のように嫌な展開になることもあり得たが、この日はチャンスを無駄にせず２６分に先制することに成功。左サイドでの速いリスタートから、ウェルベックのパスを受けたルーニーがドリブルでゴール前へ持ち込むと、左に並走してきたウェルベックに返す。ウェルベックが左足で蹴り込み、前節アストン・ヴィラ戦の２得点に続く連続ゴールを奪った。

さらに３６分には追加点。左サイドに流れたウェルベックからのパスを受け、ジャヌザイがペナルティーエリア内に持ち込む。巧みな切り返しでコリンズをかわすと右足でフィニッシュし、ブレイクのきっかけとなったサンダーランド戦以来となるゴールを記録した。

前半のポゼッションは約７０％と、圧倒的優位に試合を進めたユナイテッド。順調に２点のリードを奪って前半を折り返した。

後半に入ってもホームチームの優位は動かず。４８分にはジャヌザイの絶好のクロスにウェルベックがわずかに合わず、その直後にはエヴァンズのヘディングが惜しくもゴール左に外れるなど、チャンスを生み出し続けた。

チチャリート、ヤングを後半途中から送り出すと、交代選手も結果を出す。６８分にバレンシアのスルーパスで抜け出したチチャリートのシュートがネットを揺らした場面は微妙な判定でオフサイドとなったが、その直後に３点目が生まれた。

右サイドで裏を取って抜け出したバレンシアがマイナスのパスを送ると、DFに少し引っかかったこともありルーニーはシュートを打てなかったが、落ち着いて左サイドのヤングへ。ヤングが右足の絶妙なシュートをゴール右隅に突き刺し、ユナイテッドが勝利をほぼ確実とした。

ウェスト・ハムは終盤に入ってようやく意地を見せる。８２分、マイガのスルーパスを受けたC・コールがユナイテッドのラインの乱れを突いて裏へ抜け出すと、完全にフリーでデ・ヘアと１対１に。これを冷静に蹴り込んで２点差とした。

その直後、モリソンのシュートがクレバリーの手でブロックされたかに見えたプレーがPKとなっていれば最後まで分からなかったかもしれないが、笛は鳴らず。その後再び攻勢に転じたユナイテッドは、最後まで４点目を狙いながら優勢を保って試合を終えた。

ホームでの連敗を２でストップし、リーグ２連勝。カップ戦も含め３連勝で、ユナイテッドが再び復調の気配を見せつつある。