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アルゼンチン2部、ゴム弾を頭に受けた選手が奇跡的に無事「キャリアが終わりかけた」

text by 編集部 photo by Getty Images

アルゼンチン
アルゼンチンの国旗【写真:Getty Images】

 アルゼンチン2部で、試合中に選手がゴム弾を頭に受けるという事件が起きたようだ。9日にアルゼンチンの『アルゼンチン国営放送』を含む複数紙が報じている。

 現地時間8日に行われたアルゼンチン2部リーグ第19節で、アルマグロとアトレティコ・パラナが対戦した。この試合の終了間際にアトレティコ・パラナがゴールを決めると、スタンドで両チームのサポーター同士による衝突が発生。そこで警官隊は、催涙ガスやゴム弾を使用してこの騒動を鎮圧しようとしたという。

 これを見たアルマグロのMFフランコ・キロスは、サポーターを鎮めようとしてピッチとスタンドを隔てるフェンスに接近。すると、そこで警官隊が放ったゴム弾が頭に命中し、頭を包帯で巻かれて直ぐに病院へ搬送されたとのことだ。

 しかし、幸いキロスは奇跡的に重症を免れたという。その日のうちに退院した同選手は、その時の状況について説明した。

「僕はウルトラスを落ち着かせようとして近づいたんだ。だけど僕がピッチへ戻ろうと体の向きを変えた後にまたたくさん発砲する音が聞こえ、それから地面に倒れた」

 そしてキロスは、「最初はペットボトルが当たったのかと思った」と弾丸を受けた直後の状況について述べると、「頭に穴が開いたけど、幸いにも表面的な傷で済んだ。もし10センチ下に当たっていれば片目を失っていたところだった。そうなっていればキャリアが終わっていたけれど奇跡的にそれは免れた」と、大事には至らなかったことを報告している。

 この事故を受け、主審はそこで試合を中止することを決定。そして、この騒動により6人が軽症を負い3人のウルトラスが逮捕されたと報じられている。

【了】

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