スタジアムでシャペコエンセへの追悼【写真:Getty Images】
ブラジル全国選手権1部の最終節の各試合が現地時間の11日に開催され、飛行機墜落事故で選手らを失ったシャペコエンセに向けて各チームが追悼の意を表した。11日付のブラジル複数メディアが伝えている。
最終節は当初今月4日の開催が予定されていたが、先月末に悲劇的な事故が発生したことで延期が決定。1週間遅れの11日に開催されることになった。
選手の多くを失いプレーできる状況にないシャペコエンセと、対戦相手のアトレチコ・ミネイロは会場に姿を現さず、規定通り両チームに対する不戦敗が宣告された。その他の9試合は開催され、試合前には黙とうが捧げられたほか、シャペコエンセのエンブレムが各チームのユニフォームに縫い付けられるなど様々な形で追悼の意が表された。
シャペコエンセと対戦した前節の試合に勝利したことで優勝を決めていたパルメイラスは、シャペコエンセのユニフォームを着て試合をしたいと申し出ていたものの、結局ブラジルサッカー連盟(CBF)に認められなかった。通常のユニフォームにシャペコエンセのエンブレムや、犠牲となった選手たちの名前、胸スポンサーの代わりに「頑張れシャペ」のハッシュタグなどが入れられたものを使用している。
パルメイラスに次ぐ2位にはサントス、3位にはフラメンゴが続いた。一方、2006年と10年に南米制覇を成し遂げ、06年にはクラブワールドカップでも優勝した名門インテルナシオナウが初の2部降格を強いられている。
アトレチコ・ミネイロの元ブラジル代表FWフレッジは自身3度目のリーグ得点王に輝き、ロマーリオ氏らの持つ記録に並んだ。2013年にヴァンフォーレ甲府に在籍経験があるポンチ・プレッタのFWポッチケも同点で得点王となっている。
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