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ブルガリア、会長に続き代表監督も辞任。イングランド戦の人種差別騒動が余波

text by 編集部 photo by Getty Images

クラシミール・バラコフ
クラシミール・バラコフ氏【写真:Getty Images】

 ブルガリア代表を率いていたクラシミール・バラコフ監督が辞任した。英『BBC』など複数メディアが伝えている。

 ブルガリア代表は現地時間14日に行われたEURO2020予選の試合でイングランド代表と対戦。この試合でホームのブルガリアサポーターにより行われたチャントなどによる人種差別行為が大きな騒動へと発展している。

 イングランド代表は人種差別行為があれば試合を放棄すると事前に表明していたが、試合は二度の中断を経て最後まで行われ、イングランドが6-0で勝利を収めた。バラコフ監督は試合直後に「(人種差別的な)チャントは聞こえなかった」とコメントしていたが、その後「人種差別行為はあった」と認めて謝罪を行っていた。

 報道によれば、ブルガリアサッカー連合は一連の騒動ではなく成績不振が指揮官辞任の理由だと声明を出したとのこと。「過去数ヶ月間の代表チームのパフォーマンスは満足できるものではなかった。そのためクラシミール・バラコフは辞任した」とされている。

 現役時代にもブルガリア代表の中心選手として活躍したバラコフ氏は今年5月に代表監督に就任。EURO2020予選では5試合を終えて1分け4敗と低迷し、グループ最下位に沈んでいる。

 イングランド戦の翌日には、ブルガリアサッカー連合のボリスラフ・ミハイロフ会長の辞任も発表されていた。同会長に対しては、ボイコ・ボリソフ首相から退任の命令が下されたことも報じられている。

【了】

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