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今や欧州の強豪となったアタランタが、ある日本人選手に関心を示しているようだ。その人物こそ、ユールゴーデンに所属する小杉啓太。湘南ベルマーレで育ちながら、Jリーグでプレーすることなく欧州へ渡った若者は、なぜアタランタに狙われるのか。起用法や懸念点などを含め、探っていく。(文:佐藤徳和)
小杉啓太の獲得にアタランタは本気?
アタランタが“日出ずる国”の若きジョカトーレに関心を強めている。その若者は、スウェーデンのユールゴーデンIFに所属する19歳の小杉啓太だ。ヨーロッパで最も長い歴史を持つスポーツ紙『ガッゼッタ・デッロ・スポルト』が4月26日付で報じている。
同紙でアタランタを担当するマッテーオ・ブレガ記者は、「2006年生まれの日本人左サイドバック、ケイタ・コスギに対して強い関心を寄せているようだ」と伝えている。
そして、5月1日にストックホルムで行われたチェルシーとのUEFAカンファレンスリーグ(ECL)準決勝・ファーストレグに、アタランタが複数のスカウトを派遣したことが、現地メディア『CALCIO ATALANTA』によって、明らかになった。
試合は、ユールゴーデンIFが1-4でプレミアの雄に完敗を喫した。しかし、先発して80分までプレーした小杉は、「スカウトの目を引くプレーを見せた」と評価を得ている。
同メディアは172cmの小兵を「左サイドを駆け上がる“狂った小さなクモ”のような存在で、まるで経験豊富な主役のように振る舞う」と表現し、さらに「(マッテオ・)ルッジェーリのミニチュア版」と、現在所属する選手になぞらえた。
また、『PIANETA ATALANTA』も、「スピード、個性、そして攻撃面での優れた判断力を示し、注目を集めている。彼のプロフィールは、『ラ・デア(女神、アタランタの愛称)』が長い間求めているタイプのウイングに完全にマッチする」とチームのスタイルに適応する選手だと高く評価している。
