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【写真：Getty Images】

なでしこジャパン浜野まいかがスペイン戦へ意気込み

　なでしこジャパン（サッカー日本女子代表）は23日、スペインのマドリードで27日に行われるスペイン女子代表との国際親善試合へ向けて出国した。今季は所属するチェルシー・ウィメンのリーグ6連覇に貢献した浜野まいかは、強豪国との一戦に胸を高鳴らせた。出発前に取材に応じた21歳は、所属先で得た自信を胸に代表活動に臨む。

「早くみんなとサッカーしたいなっていう気持ちです」

　5月末からのブラジル遠征からオフを挟んでいたからか、浜野は早くサッカーがしたくてたまらないようだった。

　自身はイングランド1部のチェルシーでリーグ戦17試合に出場し2ゴール1アシストを記録。チームの国内3冠達成に大きく貢献し、イングランドのプロサッカー選手を会員とする労働組合による女子最優秀若手選手賞の候補者6人にノミネートされるなど充実したシーズンを送った。

「選手からもらえるアドバイスは日頃から感じられる。チームメイト1人1人、本当にいろんな良さがあって、尊敬するところがたくさんあって、学べたのは自信に繋がってます」

　浜野が特に自身の身になったというのが勝利への姿勢だった。「毎日自分と向き合ったり、試合によっては言い過ぎちゃうっていうぐらい、もうロッカールームで叫ぶぐらい言ったり」するというチームメイトの姿勢に「そんなところで足を引っ張ってられない」という思いに駆られた。

　チェルシーでの手応えを携えて臨む今回のスペイン遠征。前回のブラジル遠征では結果・内容ともに課題の残る試合だった。

「（ブラジル戦は）攻撃の部分で、個人の部分でも得点に対するアクションが少なかったから、相手やスタイルも全然違うけど、そこをスペイン戦で出したいなと思います」と試合で出た課題を修正したいと話した。

　今回のスペイン遠征は海外組のメンバーで中心に構成されていることもあり、活動時間はそう多くはない。短い時間の中で強豪国・スペインを相手にどんな戦いをみせるのか。浜野自身も楽しみにしているようだ。

「勝ちたいのは本当に思います。監督も変わってどういうサッカーを自分たちがして、どんなミーティングをして、どういった練習をするのか。まずこの2週間、数人でしかサッカーをしてなかったから、本当にサッカーはチームメイトがあってのものだし、やっぱみんなとサッカーできるのが楽しみ」

　ニルス・ニールセン監督が目指すサッカーは「ボールを保持し、攻守に主導権を握る」というものだが、スペイン相手でもその戦い方で挑みたいという。

「ボールを持ったときのクオリティだったり、いつもは守備でしっかり固めて相手がボールを持った中でカウンターという形が多かった。これから世界のトップレベルでそういったチームに勝っていくってなったら、ボールを持たないと自分たちの良さは出ないと思います」

（取材・文：編集部）

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