サッカー日本代表　最新ニュース

　サッカー日本代表は8日、ホンコン・チャイナ代表と東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国で対戦する。今回のシリーズに臨む26名は全員Jリーグでプレーする選手であり、今大会には将来的な可能性を見定める側面がある。従来の3-4-2-1システムで戦うと見られるが、チャンスを掴み取るのは誰だろうか。

GK：ピサノ・アレックス幸冬堀尾

生年月日：2006年1月10日
所属クラブ：名古屋グランパス
2025リーグ戦成績：10試合7失点
日本代表通算成績：出場なし

　今季のJリーグでセンセーショナルな活躍を見せる19歳のGKピサノ・アレックス幸冬堀尾。名古屋グランパスのゴールを守る彼は、元日本代表GKシュミット・ダニエルが負傷離脱したことを受けて大抜擢。5月3日の清水エスパルス戦でJ1デビューを果たした。ここまで10試合に出場し、4回のクリーンシートを達成している。

　昨シーズンの出場がルヴァンカップ2回戦・大宮アルディージャ（現RB大宮アルディージャ）との試合のみであることを踏まえると、まさに大躍進と言えるブレイクぶりだ。今年6月には5月度の「2025明治安田Jリーグ月間ヤングプレーヤー賞」を受賞し、6月以降もゴール前で仁王立ちしている。

　韓国に出立する直前に行われた東京ヴェルディ戦（0-0 引き分け）でもクオリティを見せ、55分にDFラインの背後に抜け出した新井悠太のシュートを、鋭い飛び出しから防いだ。87分には染野唯月のミドルシュートを安定感のあるセーブではじき出し、終了間際のピンチを凌ぎ切った。

　清水戦前までの名古屋は13試合で3勝2分8敗。以降の10試合は4勝5分1敗。明らかに成績が上向き、失点も減った。ピサノの抜擢が大きく効果をあげたことは明確で、チームの順位向上に著しく貢献している。

　その好調ぶりを、初めてのフル代表でも示したいところだ。19歳の可能性が、間もなく大舞台で輝く。