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なでしこジャパンは自力優勝を決められず

　東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国の第3節、なでしこジャパン（サッカー日本女子代表）対中国女子代表が行われ、スコアレスドローに終わった。なでしこは3試合を終えて暫定首位に立っているが、3連覇の可能性はかなり低そうだ。優勝条件を見ていこう。

　1勝1分で臨んだ中国戦。なでしこは、相手のフィジカルに苦戦し、なかなかリズムを掴めない。後半に入ると、ニルス・ニールセン監督はリスクを犯して攻撃的な布陣へと変更したが、最後までゴールが遠く、スコアレスドローで試合終了のホイッスルを迎えた。

　これで3戦1勝2分としたなでしこは、中国と勝ち点で並ぶも、得失点差で上回っており、暫定首位に立っている。しかし、この後行われる韓国対チャイニーズ・タイペイの結果次第では、3位転落もあり得るのだ。

　韓国が勝利した場合、日本、中国と勝ち点5で並ぶ。この時、順位決定は当該対戦成績で決まることになるが、同3カ国の対戦はすべて引き分けに終わっているため、当該チーム間の勝ち点、当該チーム間の得失点差には違いが生まれない。

　そこで、次に優先されるのが当該チーム間の得点数だ。つまり、韓国に1-1、中国に0-0の結果だったなでしこは、2-2のドローに終わった韓国と中国を下回ることになる。また、韓国は日本とも1-1で引き分けているため、最終戦で勝利した場合、中国をも上回り、一気に優勝する形になる。

　そのため、なでしこの3連覇は、韓国が最終戦で引き分け以下に終わることが絶対条件。チャイニーズ・タイペイの実力を考えると、勝利の女神がなでしこに微笑むことはなさそうだ。

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