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コラム 4か月前

プレミアリーグの勢力図に変化? 国内の”引き抜き”が多発している理由。新シーズンに向けた新たなトレンドとは【コラム】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

イングランド・プレミアリーグ 最新ニュース

 日本時間8月16日のプレミアリーグ開幕に向けて、各クラブが積極的な動きをみせている。その中で2024/25シーズンの「トップ17」とも言える拮抗した現状の勢力図を変えようとするチームが出てきている。競争力が激しくなったことが原因で、今夏に発生している移籍市場のトレンドとは。(文:安洋一郎)。

かつてないほど競争力が高まっているプレミアリーグ


【写真:Getty Images】

 間もなく開幕する2025/26シーズンはプレミアリーグの“勢力図”に変化が生まれるかもしれない。

 

 2024/25シーズンのプレミアリーグは波乱に満ちていた。ユルゲン・クロップからアルネ・スロットへと監督交代を行い、下馬評が決して高いとは言えなかったリバプールが首位を独走して優勝を飾った。

 名門の低迷と中堅の台頭も目立つ1年となり、マンチェスター・ユナイテッドが15位、トッテナム・ホットスパーが17位で終えたかと思えば、前シーズンに残留したチームでは史上最低勝ち点に終わっていたノッティンガム・フォレストが大躍進。最終節までUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得の可能性を残し、欧州カップ戦出場圏内の7位でフィニッシュした。

 2つの国内カップ戦を制したのも“ビッグ6“と呼ばれるクラブではなかった。カラバオ・カップはニューカッスル・ユナイテッド、FAカップはクリスタル・パレスが優勝を飾り、プレミアリーグ全体の競争力の高さが際立つ1年間だったと言える。

 一方で降格した3チームは2年連続で全て昇格組に。この史上初の事態からも、プレミアリーグとチャンピオンシップ(イングランド2部)の戦力差も露呈する結果となった。

 これらの現象が起きている理由は、今年2月に執筆した『プレミアリーグの未来が危ない。“ビッグ6”の崩壊と大接戦が意味する、イングランドフットボール界の深刻な問題とは【コラム】』にも書いた通りだ。ぜひ、こちらの記事に目を通してから本稿を読んでいただきたい。

 ただ、この現状を打破しようと、特定のクラブが移籍市場で大きな動きをみせている。

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