低迷するサントスにサポーターが激怒
カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のサントスの熱狂的なサポーターが、屈辱的大敗を喫したチームに不満を示し、トレーニング施設に侵入。主将のネイマールやクラブのフロントに直接怒りをぶつけた。ブラジルメディア『globo』などの複数の現地メディアが、現地時間19日報じている。
サントスは17日、国内リーグ戦でCRヴァスコ・ダ・ガマをホームに迎え、0-6の大敗。敗れたサントスは20チーム中の暫定15位となり、降格圏17位に位置するECヴィトーリアとの勝ち点はわずか「2」差に。この結果を受けて、クラブは4月から指揮を執っていたクレベル・シャビエル監督の解任を決断した。
試合後、スタンドでは、サントスの多くのファン・サポーターがクラブの不振に激怒し、無得点に終わったネイマールに侮辱する言葉を浴びせ続けた。敗戦の責任を感じた背番号「10」は、ピッチに座り込んで号泣。敵将フェルナンド・ディニス監督が、抱きしめて慰めるほどだった。
しかし、熱狂的なサポーターはこれだけでは、怒りが収まっていなかった模様。『globo』などによれば、サントスの約100人のサポーターは、爆竹や発煙筒を使い、クラブのフロントや選手らに罵声を浴びせながら、駐車場のゲートを破壊して、トレーニング施設に侵入。敗戦後に涙を流したネイマールには「あなたはこのチームのスターだ。世界でも屈指の選手の一人なんだ。もしあなたが泣くようなら、他の連中はどうしたら良いんだ」と一部のサポーターは、主将の試合後の態度に疑問を投げかけたという。
トップフォームを取り戻すべく、今季から母国に復帰したものの、リーグ戦11試合の出場で3ゴールに留まっているネイマール。1年での1部復帰を叶えた古巣が、再び2部降格の危機に陥っている中、チームの “象徴”がクラブを救うことができるのか注目だ。
