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Jリーグ 3か月前

夏移籍の勝者は? J2リーグ、今夏の補強評価ランキング1~5位。終盤戦に向けて充実補強に成功したのは…。

 明治安田Jリーグの夏の移籍市場は8月20日に閉幕した。各クラブは限られた予算のなかで補強を行い、終盤戦に向けて戦力を整えている。もちろん補強の成果が真に明らかになるのはシーズン終了後の成績ではあるが、現時点で今夏の移籍市場における「勝ち組」はどのクラブなのだろうか。今回は、J2クラブの今夏の補強評価をランキング形式で紹介する。
※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』とJリーグ公式サイトを参照。情報はすべて8月27日時点。なお、Jリーグの第2登録期間(2025年7月7日〜 8月20日)のみを評価対象とする。

5位:いわきFC


【写真:Getty Images】

監督:田村雄三
今季リーグ順位:12位
今季リーグ成績:27試合8勝9分10敗(勝ち点33)
今夏の獲得選手:MF山中惇希、DF深港壮一郎

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 現行のJリーグは、2月ごろに開幕し、12月ごろに閉幕するという所謂「春秋制」を採用している。この制度において、シーズン真っ只中に開かれる「夏の移籍市場」は終盤戦に向けてラストピース、すなわち即戦力を獲得する狙いで動くクラブがほとんどだ。

 その意味で、今夏のいわきFCの動きには驚かされる。同クラブは今季だけでなく、将来を見据えた素晴らしい補強に成功している。

 現在12位のチームには、今夏に山中惇希と深港壮一郎が完全移籍で加入した。両選手ともに若く、成長が期待されている注目株だ。さらに今後、彼らが国内の強豪や海外にステップアップしていくことも考えると、完全移籍で獲得できたことはとても大きい。

 現在24歳の山中は、ザスパ群馬からいわきFCの一員となった。左サイドのスペシャリストである同選手は、まさにピンポイント補強だ。今季のいわきFCは左ウイングバック(WB)の主力と呼べる選手がおらず、選手起用が固定されていないことで攻守に悪影響が出ていた。山中が左WBで定位置を築くことができれば、その正確なクロスで攻撃の厚みはさらに増すはずだ。

 そして、もう一人の新加入、深港は今月25歳になったばかり。昨季は保有元のFC町田ゼルビアからカマタマーレ讃岐に期限付き移籍し、J3リーグ戦31試合に出場した。ブレイクの兆しを見せたが、今季は新たな武者修行先であるブラウブリッツ秋田で苦戦。J2リーグ戦4試合の出場に留まっていた。同選手は貴重な左利きセンターバックであるため、チームにフィットすれば守備だけでなく、攻撃にも幅広い選択肢をもたらしてくれるだろう。

 派手さには欠ける。しかし、2年後、3年後に「この夏は大成功だった」と振り返る補強になるかもしれない。

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