佐野海舟の良さが詰まったプレー

　サッカー日本代表MF佐野海舟と川﨑颯太が所属する1.FSVマインツ05は現地時間24日、ブンデスリーガ第1節で1.FCケルンと対戦し、0-1で敗れた。黒星スタートとなったものの、フル出場した佐野は、持ち前の豊富な運動量とボール奪取能力で存在感を発揮。ブンデスリーガ公式は、佐野の“らしい”プレーをXに動画で投稿している。

　昨シーズンは6位でフィニッシュしたマインツは、開幕節で昇格組のケルンをホームに迎えた。佐野はボランチでスタメン出場。川崎はベンチメンバーから外れた。

　ホームチームは0-0で前半を折り返すと、60分にパウル・ネベルが決定機阻止で一発退場。数的不利となったマインツだったが、良い守備からカウンターに繋げ、決定機を作り出したものの、仕留め切れず。すると、90分にマリウス・ビュルターに頭でネットを揺らされ、痛恨の失点。フル出場した佐野の奮闘も報われず、0-1で開幕戦を落とした。

　この試合でブンデスリーガ公式が注目したのは27分のプレー。左サイドでボールを持ったイサク・バーグマン・ヨハンネソンが、内側のレーンに入っていたクリストファー・ランドにパスを出して、マインツの守備ブロックの間に割って入ろうしたところを佐野がインターセプト。さらにボールを奪取しただけでなく、推進力のあるドリブルで前進。クリストファー・ルンドのファールを誘い、イエローカードを誘発した。24歳のMFの良さが詰まったまさに圧巻のプレーだった。

　佐野のプレーに加え、川崎に出場機会が与えられるのかが注目されるマインツの次節は31日、敵地でVfLヴォルフスブルクと対戦する。