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Jリーグ 3か月前

湘南ベルマーレは「きょう痛いほどそういうところを味わった」。鈴木雄斗がチームに求めるもの。「そういう集団になってかないといけない」

text by 編集部 photo by Getty Images
湘南ベルマーレ 鈴木雄斗

【写真:Getty Images】

湘南ベルマーレ鈴木雄斗が打ち合いを落とし、口にした危機感

 湘南ベルマーレは8月31日、明治安田J1リーグ第28節でガンバ大阪と対戦し、4-5で敗れた。湘南は前半に退場者を出しながらも3-1で折り返したが、後半に入って4点を奪われ、逆転負けを喫した。リーグ戦12試合未勝利となり、鈴木雄斗は「率直に振り返ったらもう悔し過ぎますね」と正直な思いを隠さなかった。

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 試合は終始、ガンバにボールを握られ、押し込まれる展開だった。鈴木は「ある程度ボールを動かされるところは想定内というか。持たれる時間も長くなるけれども、それは大前提」としたうえで、いかに相手からボールを奪って速く攻めていけるか、コミュニケーションをとっていたという。

 そういう意味では前半に先制点を奪い、追加点を挙げたのは「最高の形だった」。加えて、退場者を出しながらも前半を3-1で折り返せたところも良かったが、後半開始10分以内に2点を失ったのがあまりにも痛かった。

「3-1で1人少ない状態で、後半始まってすぐ全部守りに固めるかっていうのもちょっと難しい展開だった。前半よりもボールを握られた中、どう自分たちが耐えた中でもう1点取りに行くか、どういう姿勢をみせるかっていうところが、もうちょっと緻密に後半を迎えたほうが良かったかなっていうのも正直、結果論ですけど、ちょっと思うところはあります」

 鈴木の言葉もそうだが、山口智監督が試合後の会見で「勝ち点1を狙いながらというところも最後あったんですけど、際のところの緩さはきょうの失点含めてあったと思うし、そこは本当に苦労している部分」と話すように、勝ち切れない要因がこの言葉に詰まっているように感じた。

「選手だけじゃなくて監督スタッフ含めてチームがどういうふうに試合を進めさせるかのところも際って言ったら際だと思う。前半退場出したシーンも単純なミスからだったり、いっぱいあるので、もう本当に際っていう言葉はずっと使い続けてますけど、きょう痛いほどそういうところを味わったかなって。でも、僕らもそういう際を求めて毎日やってる。しょうがないとは言えないですけど、最大限努力した中での結果なので、これをどんどんアップグレードしていくしかない」

 鈴木がアップグレードという言葉に込めたものは具体的に何なのか、突っ込んで聞いてみると、「いろいろありますけど、まずは個人のところでしっかりチームの大前提、原則がある中で僕らはプレーしてるので、そこを求める必要がある」と切り出し、こう続けた。

「言わなくていいかなって思うところもしつこく言い続けるような、もうちょっとそういう集団になってかないといけないかなっていうのは思います。耳が痛いかもしれないけど、お互いもっともっと要求し合わないといけない。全然まだまだそれも足りないなって思いながら僕もトレーニングしてる部分はある。もうラスト、リーグ戦10試合しかないし、明確な目標は残留なんで。全然自分たち次第ではつかめると思うので、次に向けてまたすぐ頑張りたいと思います」

(取材・文:竹中愛美)
 

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【了】

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