サッカー日本代表の久保建英が所属するレアル・ソシエダ(スペイン)は、決して潤沢とは言えない財政状況において、限られた資金を最大限に活用しながら、選手育成と戦術的な工夫で安定した成績を維持してきた。今回は、そんなソシエダの最新推定年俸ランキングを紹介する。[1/5ページ]
※最新推定年俸は『Capology』を参照。金額が並んだ場合の順位はサイトに準拠。データは9月1日時点。
10位:イゴール・スベルディア(スペイン)

【写真:Getty Images】
生年月日:1997年3月30日
推定年俸:200万ユーロ(約3.4億円)
24/25リーグ戦成績:28試合0得点0アシスト
最新の推定年俸ランキングで10位となったのは、レアル・ソシエダ一筋でプレーするイゴール・スベルディアだ。推定年俸は200万ユーロ(約3.4億円)となっている。
2008年にソシエダの下部組織(カンテラ)に入団したスベルディアは、2015年にBチームへ昇格。2016年5月のバレンシア戦でラ・リーガ初出場を果たし、2017/18シーズンから正式にトップチームに定着した。
年代別スペイン代表の経験もあるスベルディア。本職はボランチだが、マルティン・スビメンディの台頭に伴い、2020/21シーズン以降は主にセンターバックとして起用されている。
相手との駆け引きや鋭い読みでのカバーリングを得意とする一方で、対人守備やスピードに課題があり、置き去りにされる場面も散見される。昨シーズンはチーム全体の不振も重なり、らしくないパフォーマンスに終始した。
それでも、既にソシエダでの公式戦出場試合数は300試合を超えており、同世代の象徴であるミケル・オヤルサバルと並び、クラブのアイデンティティを体現する存在となりつつある。
年俸面にもクラブからの厚い信頼が表れており、下部組織を重んじるソシエダにとって、スベルディアは今後も欠かせないリーダーとしてチームを牽引していくだろう。