明治安田J2リーグは10試合を残すところとなった。例年以上にJ1昇格争いが混沌を極める同リーグだが、J2残留をかけた争いも同じく混戦模様となっている。今回は、J2クラブの中でJ3降格の危険が高いクラブをランキング形式で紹介していく。(データは9月1日時点)
5位:大分トリニータ

【写真:Getty Images】
2025 J2リーグ順位:17位
2025 J2リーグ成績:6勝11分11敗(勝ち点29)
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2021シーズンにJ2降格を喫してしまった大分トリニータは、初年度の2022シーズンこそJ1昇格プレーオフ圏内の5位となったものの、翌年はリーグ9位、昨季は同16位と、シーズンを経るごとに成績が悪化している。
そして、今季もその悪い流れを崩すことが出来ないまま、シーズン終盤を迎えてしまった。
シーズン序盤の大分は好調だった。得点こそ少ないものの、安定した守備で3試合連続のクリーンシート勝利を飾ることもあった。
第13節を終えた時点で、大分は勝ち点21の6位につけ、この調子を維持すれば、昇格プレーオフも十分射程圏内に入ってくるはずだった。
しかし、そこからクラブは急失速することとなる。第18節ヴァンフォーレ甲府戦の勝利を最後に、5月末より勝利から遠ざかっており、現時点でリーグ戦11試合連続勝ちなしの緊急事態に陥っている。
これを受けクラブは、先月に片野坂知宏監督との契約を解除。彼の後任となった竹中穣監督の初陣では、いわきFCに0-4で大敗を喫するなど、悪い流れに歯止めがかからない状況だ。
今季の大分は深刻な得点力不足に悩まされている。チーム全体の得点数はリーグワーストタイの22得点であり、勝ちのない直近11戦のうち7試合が無得点試合となっている。
降格圏とは勝ち点6差であるとはいえ、この部分を残りの試合で改善することが出来なければ、大分が本格的に残留争いに巻き込まれてしまうのは当然といえるだろう。