Jリーグの開幕から30年余り。歴史が重なるうちに、万人規模のスタジアムで戦うトップチームだけでなくクラブの下部組織にも多くの実績が生まれている。今回はJリーグが今年7月に発表した2024年度の決算をもとに、アカデミー関連経費が高いクラブをランキング形式で紹介する。未来への投資に最も熱心なのはどのチームだろうか?
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1位:FC東京
2024年度アカデミー関連経費:6億4200万円
前年度経費:5億7100万円
FC東京が今回のランキングで1位に輝いている。今季のホームグロウンの人数で考えると、この結果を予想するのは難しくなかったかもしれない。
夏の移籍市場で若干の変動があったものの、第1登録ウインドー終了の3月26日時点におけるFC東京のホームグロウン登録選手は15人で、Jリーグトップだった。
Jリーグ最優秀育成クラブ賞もこれまで4回にわたって受賞しており、アカデミーの成果は度々評価されている。
高円宮杯U-18プレミアリーグでも結果が出ており、2017シーズンにはEAST制覇に加えてWESTを制したヴィッセル神戸U-18を下して総合優勝に輝いた。
トップチームも積極的に10代の選手に出番を提供している。サッカー日本代表として活躍する佐藤龍之介も、2023年3月に当時高校1年生ながらYBCルヴァンカップ・セレッソ大阪戦で先発起用された。
今年3月には当時中学3年生だった北原槙がリーグ第4節・鹿島アントラーズ戦で途中出場し、J1最年少出場記録を樹立した。
そして最もポジティブな点は、これだけの投資をアカデミーに対して行いつつ、決算で7200万円の純利益を計上したことだろう。
2019年度以来5年ぶりの黒字決算のため持続可能性については議論される可能性があるが、ひとまず2024年度はさまざまな点で前向きな経営状態だったのではないだろうか。
松橋力蔵監督を新指揮官に迎えた今季は苦戦が続いているが、是が非でも残留を決めて未来に繋げたいところだ。
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