Jリーグの開幕から30年余り。歴史が重なるうちに、万人規模のスタジアムで戦うトップチームだけでなくクラブの下部組織にも多くの実績が生まれている。今回はJリーグが今年7月に発表した2024年度の決算をもとに、アカデミー関連経費が高いクラブをランキング形式で紹介する。未来への投資に最も熱心なのはどのチームだろうか?
3位:鹿島アントラーズ
2024年度アカデミー関連経費:4億2200万円
前年度経費:4億4600万円
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2024年度のJ1売上平均は58億2400万円で、鹿島アントラーズはその値を大きく超える72億円を記録している。
しかし、純利益は700万円しかあげられておらず、入場料収入に対するコスト比(試合関連経費 ÷ 入場料収入)約0.353などは運営効率の課題として明確だ。
それでも、ポジティブな投資もある。そのうちのひとつがアカデミー関連経費だろう。
下部組織への投資・4億2200万円はJリーグ全体で3位の規模であり、前年度も4億4600万円費やし、2022年度には3億6700万円を投じており、一過性の出資ではないことがうかがえる。
実際、ここ数年で舩橋佑や溝口修平ら23歳以下の選手たちが出番を得ており、今年高校を卒業したばかりの松本遥翔や徳田誉はトップチームに合流。徳田に至っては昨シーズンの段階でリーグ初ゴールを記録している。
なお、17歳6か月27日での得点はクラブ最年少記録だ。
また、自身も鹿島の下部組織出身である鈴木優磨も、アカデミーに対して大いに期待を寄せている。
同氏は2024年12月27日にYouTubeチャンネル『リクシルスポーツ(LIXILxSPORTS)』へ出演した際、以下のように述べている。
「これはもう断言できるけど、今後の鹿島はもうユースが支えていく。
5年ぐらいはユースの選手が主力になっていって、鹿島の新しい時代を支えていくと思う。最近のユースは俺が見ていてレベルが違う」
現時点でも十分に成果を上げているように見える鹿島の育成組織だが、まだまだその先があるのかもしれない。
今年7月に17歳になったばかりの吉田湊海も今季のリーグ戦で出番を得ており、ポテンシャルを感じさせている。
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