ブラジルのSCコリンチャンスに所属するオランダ代表FWメンフィス・デパイが、同代表の最多得点記録を更新した。オランダ代表は、FIFAワールドカップ26の欧州予選でリトアニア代表と対戦。この一戦では、これまで通算50得点を挙げ、ロビン・ファン・ペルシの持つ歴代最多記録に並んでいたデパイが、2ゴールをマーク。見事に記録の更新に成功した。
メンフィス・デパイが偉大な記録を塗り替える
【写真：Getty Images】
リトアニアとのアウェイゲームに臨んだ“オレンジ軍団”は、11分に左サイドを突破したコーディ・ガクポからの折り返しをデパイが仕留めて、先制に成功。さらに、33分にはクインテン・ティンバーが追加点を奪い、リードを2点に広げる。
しかし、36分と43分に立て続けに失点。前半のうちに試合を振り出しに戻されてしまう。それでも63分にデパイが見事なヘディングで勝ち越しゴールを挙げ、オランダがなんとか3-2で勝利を収めた。
今回の一戦までにすでに50ゴールを挙げ、現在はフェイエノールトの指揮官を務めるロビン・ファン・ペルシと肩を並べていたデパイ。リトアニア戦での貴重な2ゴールで、52得点に伸ばし、同代表の最多得点記録を更新した。
オランダメディア『nu.nl』は、歴代トップの座を譲ったファン・ペルシのコメントを掲載。42歳のレジェンドは、次のように語ったという。
「記録は破られるためにある。長年にわたってその名誉ある称号を誇りをもって守ってきたけれど、今はメンフィスを祝福するよ」
「彼がこの記録を破ると予想していたかって？ 僕がメンフィスと一緒にプレーしたとき、彼はまだ若くて主にウイングでプレーしていた。その後、僕と同じプロセスをたどったんだ。僕も最初は別のポジションで始めて、最後はストライカーになった。だから、メンフィスが多くのPKやフリーキックを蹴る機会を得れば、この記録を破る可能性があると感じていたよ」
「今はこの記録を失ったけれど、それはそれで仕方ない。これが“人生の巡り合わせ”というものさ。こうして僕らはお互いに刺激し合ってきたんだ」
