明治安田J3リーグは、日本プロサッカーリーグの最下層カテゴリーになるが、当然ながら戦いを厳しい。J2から落ちてきたチームでさえ、下位に沈むこともあるほど競争は激しいのだ。今回は、そんなJ3リーグでまったく勝てず、ボロボロだった歴代チームを紹介する。[1/5ページ]
※スタッツはデータサイト『transfermarkt』を参照。情報は9月10日時点。
いわてグルージャ盛岡(2024シーズン)

【写真:Getty Images】
監督:中三川哲治→神野卓哉→星川敬
J3リーグ順位:20位
J3リーグ成績:38試合5勝7分26敗
いわてグルージャ盛岡は今季、クラブ史上初めてJFLの舞台に挑んでいる。
同クラブは東北1部リーグからJ3に参入して以降、長らくJリーグの舞台で戦ってきた。
しかし、昨季のJ3で最下位に沈んだ結果、11年にわたるJリーグ在籍に幕を下ろすこととなった。
JFL優勝を果たし、J3クラブライセンスを取得した栃木シティと入れ替わる形で、岩手のJリーグ退会が決定した。
クラブの歴史を大きく変えることになった昨季、その低迷は開幕直後から始まった。
開幕3試合をすべてドローで終えたのち、第3節から第6節にかけて3連敗。シーズン初勝利を挙げるのに第7節まで時間を要した。
その後も岩手の苦戦は続き、第10節から第16節にかけて7連敗、第22節から第26節にかけて5連敗と大不振から抜け出せず。
さらには第31節から最終節までの8試合は0勝1分7敗と、あまりに後味の悪いシーズン閉幕を迎えている。
成績不振を受けて、クラブはシーズン中に2度の監督交代を敢行したが、状況の改善には結びつかず。
最終的に1シーズンで80失点を喫し、得失点差は「−53」という厳しい数字が刻まれた。
屈辱的な形でJリーグを去った岩手は、今季のJFLで現在9位。Jリーグ復帰への道は容易ではないが、ここから意地を見せることができるだろうか。