暦は9月となり、明治安田J3リーグもいよいよ終盤戦に突入している。ここまでのスタッツから、それぞれのクラブの特徴や課題が見えてくるようになった。そこで今回は「ゴール期待値」にフォーカスしたワーストランキングを紹介する。※ゴール期待値等、各種データはJリーグ公式サイトを参照。情報は9月17日時点。[1/5ページ]
5位:松本山雅FC
2025リーグ戦成績:27試合9勝8分11敗(10位)
2025リーグ戦総得点数:30得点
ゴール期待値:28.8
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松本山雅FCは今季でJ3参戦4年目を迎える。
2018年にJ2を制し、翌2019年にはJ1へ挑戦したクラブだったが、2022シーズンからは舞台をJ3に移した。
それ以降は上位を維持しているものの、「あるべき場所」への復帰は果たせていない。
昨季はリーグ4位でJ2昇格プレーオフに進出したが、決勝でカターレ富山と引き分け、規定によりレギュラーシーズンの順位で上回った富山が昇格。あと一歩で涙をのんだ。
迎えた今季は“4度目の正直”として雪辱を期すシーズンとなるはずだった。
だが、第27節を終えた時点でリーグ11位。昇格プレーオフ圏内の6位とは勝点9差がついており、苦しい戦いを強いられている。
その要因の一つが「ゴール期待値」の低さだ。
今季ここまでの松本の数値は「28.8」で、J3全体平均(33.2)を下回り、全20クラブ中ワースト5位となった。
背景にはシュート数の少なさがある。クラブの総シュート数は「283」でリーグワースト2位にとどまっている。
ただし、この数値を悲観しすぎる必要はない。
というのも、実際の得点数は「30」と、期待値を上回っているからだ。決定機を確実に仕留めているだけでなく、難しい場面からもゴールを奪えているということになる。
大事な場面での決定力は十分に示している。
ゆえに、さらなる上位進出を狙うには、まずチャンスの総量、すなわちシュート数を増やすことが不可欠となるだろう。
