横浜F・マリノスは9月20日、明治安田J1リーグ第30節、ホームでアビスパ福岡と対戦し、2-0で勝利した。マリノスは4試合ぶりに白星をつかみ、残留圏の17位をキープ。この夏に加入したジョルディ・クルークスが2アシストの活躍で勝利に貢献した。
ジョルディ・クルークスが2アシストで勝利に貢献
【写真:Getty Images】
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「そこで自分が価値を出さないといけないと思ってるので、それをきょうは達成できてほっとしています。でも、チームとしてしっかり戦えた結果だと思っているので、まずはチームの勝利というふうに捉えたいと思います」
2アシストの結果にもクルークスは冷静だった。J2でアシストランキングのトップを走っていた即戦力は自身に求められている役割を強く理解していたからだろう。
マリノスに加入してからまだ1か月ほど。加入後は3試合連続で先発に起用され、右足から放たれる正確なキックで攻撃にアクセントを加えていたが、結果にはなかなか結びつかなかった。
自身のアシストによって4試合目でつかんだ初勝利には、「時間がかかりすぎた感じもしますけど、きょう勝てたことは本当に良かったと思っています。すぐゲームが火曜日にあるので、そこに向けてもう切り替えていきたいと思います」と控えめに喜んだ。
この日のマリノスはロングボールを多用し、相手陣内まで手数をかけずシンプルに攻撃を仕掛けた。これには、「勝ち点が大事なので、それを取るためにどうするかというところでチームとしてああいう戦い方をすると決めたことに従ったまでです。きょうはきょうでこのゲームのためにやったので、それを実行して勝つことができて良かったなという印象です」とあくまでチームプランの遂行を強調するにとどめた。
リーグ戦は残り8試合。どの試合も決して簡単な試合などないが、残留へひとつずつ勝ち点を積み重ねていくしか他に方法はない。「きょうやったようにしっかりハードワークして、お互いプッシュする、それだけだと思います」と至ってシンプルだが、ベースの部分で負けないことが勝ち点を取りこぼさないことにつながるのは言うまでもない。
(取材・文:竹中愛美)
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