明治安田J1リーグ第31節、ガンバ大阪対横浜F・マリノスが23日に行われた。天野純のゴールで先制したものの、マリノスは3失点を喫して逆転負け。依然としてチームが下位に沈む中、右ウイングという新たなポジションを与えられている天野の胸中に迫る。(取材・文:藤井雅彦)
驚きだった天野純のコンバート
アビスパ福岡戦から中2日で臨んだガンバ大阪戦に向けて、横浜F・マリノスは先発を9人変更する大胆な一手に打って出た。特に驚きだったのは本来トップ下やボランチを本職とする天野純を右ウイングの位置で起用したこと。ウインガーとして今夏に獲得したユーリ・アラウージョがスタメン表に名を連ねていたにもかかわらず、だ。
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するとスコアレスで迎えた後半10分にスポットライトを浴びる瞬間が訪れる。左サイドで途中出場したジョルディ・クルークスのクロスがDFに当たってファーサイドにこぼれたボールにいち早く反応。ボールの落ち際を叩いたシュートはジャストミートこそしなかったが、GK一森純の意表を突く形でゴールへ吸い込まれていく。
「ジョルディ(クルークス)が持ったところのクロスというのは、あのカーブがかかっている軌道上にいればこぼれてくるかなと思ったので、相手がちょっと触って少しタイミングがずれたけど、うまく合わせられたかなと思う。(シュートは)当たり損ねです」と茶目っ気たっぷりに笑ったゴールに対し、采配ズバリの大島秀夫監督はベンチ前で派手なガッツポーズを繰り出した。
コンバートの伏線は数試合前からあった。
