オランダ・エールディビジ第6節、AZアルクマール対フェイエノールトの試合が現地時間21日に行われ、3-3の引き分けに終わった。オランダメディア『Soccer news』は25日に、フェイエノールトに所属するサッカー日本代表FW上田綺世とDF渡辺剛に対して、暴力的な行為を繰り返したAZのDFウーター・ゴーズを元オランダ代表MFヴェスレイ・スナイデル氏が厳しく処分すべきだと指摘したことを伝えている。
スナイデル氏も問題視した暴力行為
【写真:Getty Images】
AZとの一戦で、上田と渡辺は揃ってスタメン出場を果たした。17分、問題となっているゴーズの暴力行為がカメラに捉えられた。ゴーズは背後から上田に近づくと、突然ユニフォームの上から背中をつねった。さらに、後ろから殴打を加えており、上田はピッチに倒れ込んでしまう。
迎えた44分、コーナーキックの場面で、ゴーズは渡辺のマークにつくと、何度も渡辺の腕をつねったことで主審から注意を受けた。被害を受けた渡辺は、主審に対して腕を見せながらゴーズの暴力行為を訴えていたが、この場面では口頭での注意に終わっている。
同メディアは、「ゴーズは、渡辺をつねり、上田の背中を殴るなどネガティブな印象を与えた」と、現地でも批判的な目を向けられていることを伝えた。
また、ゴーズの行為に対して、スナイデル氏は、「5試合の出場停止処分にすべきだ。そうすれば彼の行動を止めることができる。あの醜い行為も終わるだろう」と前置きし、「本当に酷い行為だ。(出場停止処分などで止めなければ)ゴーズと対戦する選手は、彼に対して報復しても良いということを多くの人達が受け入れることになる。AZはこれを認めるべきではない。クラブも介入すべきだ」と、今後のことを考慮すると、厳しい処分を下して暴力行為を抑止する必要があると指摘している。