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J1 2か月前

「あれが自分の仕事です」ジョルディ・クルークスの左足への絶対的な自信。横浜F・マリノスは「J1に残らなくちゃいけない」

text by 編集部 photo by 三原充史

 横浜F・マリノスは9月28日、明治安田J1リーグ第32節、FC東京と対戦し、2-3で勝利した。マリノスはリーグ戦2試合ぶりの白星で残留圏の17位をキープ。決勝点のアシストをマークしたジョルディ・クルークスは連係面での手応えを口にしている。

ジョルディ・クルークスがサポーターの前で感情を高ぶらせた理由

横浜F・マリノス ジョルディ・クルークス

【写真:三原充史】

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「前半からチャンスを作れている中で折り返して、後半という試合になりましたけど、あれをやるためにこのチームにいますし、あれが自分の役割だと思ってるので、それを発揮できて良かったというふうに思ってます」

 チームの3点目、決勝点となった自身のアシストをこのように振り返った。

 前半終盤にはVARでオフサイドの判定とはなったが、FKが谷村海那にしっかり合った場面もあり、「自信は常に持っています、左足には。あれが自分の仕事です。それだけですね。きょうはしっかりそれが勝ちに繋がった、そういった日でした」と左足のフィーリングは上々だった。

 さらに、前節のガンバ大阪戦で逆転負けを許しはしたが、感触としては悪くなかったと言い、「良かった感触を忘れず、しっかりこのゲームはこのゲームで準備することに集中して、その良かった感覚みたいなものをチームとして、このゲームにつなげることができたのが勝った要因の1つかなと思います」と敗戦から得たものを活かしたようだ。

 8月にチームに加入後、クルークスは6試合に出場し3アシストと日に日に存在感を増している。チームメイトとの連係面について、「しっかり相手を見た上でどこにボールを入れるかは徹底してやった結果、きょうは思ったような形でゴールを取ることができました。動き出しを中の選手がすごくしてくれたので、自分がどこにボールを上げるかは試合前からはっきりしてましたし、それがすごくポジティブな結果に繋がったと思います」と充実感を滲ませていた。

 試合後、アウェイのゴール裏に集まったサポーターの前では感情を爆発させた。

「J1にとにかく残るんだと、残らなくちゃいけないとそういう戦いの中でこれだけの人たちが信じて来てくれて、本当にホームみたいな声援をきょうは受けてたと思います。同じような気持ちというか、みんなが1つになって感情も表にして、1つの目標に向かってやらなくちゃいけない中で、これだけサポートしてくれたのでしっかりそれに応えたような形になりました」とあえてサポーターをあおるような仕草をして、一体感を作った。

 加入からわずか1か月ちょっとだが、すでにサポーターの心をつかんでいるクルークス。リーグ戦は笑っても泣いても残り6試合。残留に向けて今後もその左足でチームを救う場面が訪れるに違いない。

(取材・文:竹中愛美)
 

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