横浜F・マリノスは10月1日、今週末4日の柏レイソル戦に向けてトレーニングを行った。前節のFC東京戦で脳震盪から実戦復帰した宮市亮は練習後、取材に応じ、「ちょっと離脱しましたけど、試合も積めましたし、ここから離脱することなくチームのためにやっていきたい」と気持ちを新たにしている。
横浜F・マリノス宮市亮が柏レイソル戦へ抱負
【写真:編集部】
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「全体的に試合を通しては良いゲームができたので、あとは最後の締め方のところはもう 1度確認しました。何より勝ち点3が必要な試合だったので、勝ち点3が取れて良かったです。ただ、まだまだ勝ち点3が必要な試合が続くので、本当にここから勝っていけるようにまた準備していくだけです」
3点のリードがありながら、終盤で2失点を喫し、なんとか逃げ切った前節のFC東京戦を振り返った。宮市自身は9月13日の川崎フロンターレ戦で脳震盪による途中交代をして以来、3試合ぶりの実戦となった。
この日、報道陣に公開された練習では時折選手たちから笑顔が見られるなど、チームの雰囲気は勝利もあいまってか、良さそうだ。
「シーズン通して、どんな状況でも常に上を向いてたと思いますし、その姿勢がやっぱり終盤になって、下を向かずにまだまだやっていけるなってところだと思う。その下を向かないところが僕らの良さでもあるので、そこは本当にシーズンが終わるまでしっかり前を向いてやっていきたいなと思います」
マリノスは現在、残留圏の17位に位置しているが、降格圏の18位・横浜FCとは勝ち点31で並び、得失点差でわずかに上回る状況となっている。
リーグ戦は残り6試合。次節はリーグ戦、JリーグYBCルヴァンカップと今季すでに3敗している柏レイソルが相手だ。「もう絶対負けられないですし、やられっぱなしでは絶対に終われないので、もう意地でも勝ち点3を取ってここに帰ってきたいと思います」と力強く意気込みを語った。
また、2023年の5月24日、ルヴァンカップ1次リーグ第5節、北海道コンサドーレ札幌戦で、宮市は右膝前十字靱帯断裂の大けがから約10カ月ぶりに公式戦に復帰したが、このとき同じ右膝前十字靭帯断裂から復帰を果たした深井一希が、9月26日に現役引退を表明した。
当時リハビリ中に励まし合っていたという深井について、「SNS上ですけど、『お疲れ様でした』ということをお伝えさせてもらって、『まだまだ頑張ってください』という言葉をいただいたんで、まだまだ頑張っていかないといけないなと思うし、『本当に現役生活お疲れ様でした』とメディアを通して、ぜひお伝えしていただけたら嬉しいなと思います」と同じ経験をした深井へ宮市らしいメッセージを送った。
(取材・文:竹中愛美)
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