多くの日本人選手が欧州の主要リーグへ渡り、実際にピッチに立って活躍する時代になった。しかし、高い評価を受ける選手も多い一方、クラブやファンの期待に応えられなかった選手もいる。今回は、欧州主要リーグのクラブに移籍したが、多くの批判を浴びた歴代日本人選手を紹介する。(※成績などのデータは『transfermarkt』を参照)
FW:本田圭佑(ほんだ・けいすけ)

【写真:Getty Images】
FW:本田圭佑(ほんだ・けいすけ)
生年月日:1986年6月13日
クラブ:ACミラン(イタリア)
在籍期間:2014年1月3日〜2017年7月14日
通算リーグ戦成績:81試合9ゴール11アシスト
本田圭佑は、2014年にイタリアの名門ACミランに加入したが、クラブの象徴となるには至らなかった。
本田は2008年に名古屋グランパスからオランダのVVVフェンロに加入して欧州での挑戦を始めると、2010年からロシアのCSKAモスクワに移籍し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも活躍した。
移籍市場のたびに欧州主要リーグへの移籍が話題となったが、なかなかステップアップは実現せず、CSKAとの契約が満了した2014年1月、ミランに加入した。
本田はミランで背番号10を選択。イタリアの名門でエースナンバーを背負うことになった。
ミランの10番といえば、過去にルート・フリット、ズボニミール・ボバン、マヌエル・ルイ・コスタといったそうそうたる顔ぶれが背負った番号であり、イタリアでは特に“10番”に対する期待が大きい。
しかし、当時のミランは低迷期にあり、本田が在籍した4シーズンのリーグ戦順位は8位、10位、7位、6位と振るわなかった。監督交代も頻繁で、立場も安定しなかった。
本田はセリエA 2シーズン目のシーズン序盤にゴールとアシストを量産したが、継続性を欠いた。
ミランでは公式戦通算92試合出場11ゴール15アシストの成績を収めている。
16/17シーズンにはクラブをUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得に導く直接FKを決めるなど、印象的な活躍もあった。
とはいえ、ミランの10番に求められるのは結果と継続的な輝きであり、本田はクラブの苦境とともに、過度な期待と重責を背負う形となった。
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