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J1 2か月前

湘南ベルマーレはもう力尽きたのか? 選手が勝負の責任から逃げている。「やめていいんじゃない?」を復調のヒントに【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

 明治安田J1リーグ第33節、湘南ベルマーレ対東京ヴェルディが3日にレモンガススタジアム平塚で行われ、0-1で湘南は敗れた。これで湘南はリーグ戦7連敗となり、降格圏の19位に沈んだまま。J1残留が厳しい状況となった湘南に、復調の可能性はあるのだろうか。(取材・文:加藤健一)

スパートがかからない今季の湘南ベルマーレ

湘南ベルマーレ
【写真:Getty Images】

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 例年、湘南ベルマーレは暑さが和らいでくるとともに勝ち点を伸ばしていく。残留力なんて呼ばれたりするそれである。

 例年の終盤戦の強さは決して偶然ではないし、火事場の馬鹿力のようなメンタル面だけで語ることはできない。

 春先から積み上げてきたものが形になっていくのとともに、暑さが和らぐことで運動量や強度が上がり、あとは這い上がるだけというポジティブなメンタリティとともにチームが浮上していく。

 しかし、今季は一向にその気配はない。朝晩はかなり過ごしやすい気温になっているにもかかわらず、である。

 例年と同じなのは暑さが和らいでいることだけだ。何度も繰り返されたような失点。相手に圧をかけているようで、相手から見るとそうではない攻撃。何か根深い問題を抱えながら選手たちはプレーしている。

「とにかく自分たちの圧を前方向に多く出そうと、攻守において、そういうゲームへの思いを持って入りました。前半からそういう意識はたくさん見られました」

 山口智監督はこのように試合を振り返った。

「ゴールに向かうところが希薄だったのはあるし、失点場面に関しても最初の準備の段階、それにまつわるつながりというところで言うと遅れているし、オーガナイズとしては良くなかったのが失点につながったので、その緻密さは本当に90分通して必要なゲームだと感じる瞬間でした」

 山口監督の会見で毎試合のように同じ言葉が並ぶのは、問題の根深さを表している。その根本的な原因を解決できれば、一気に状況がひっくり返る可能性はある。

 果たして、そのボトルネックになっているのは何なのか。

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