オランダ・エールディビジ第6節、AZアルクマール対フェイエノールトの試合が現地時間9月21日に行われ、3-3の引き分けに終わった。オランダメディア『voetbalzone』は10月3日に、フェイエノールトに所属するサッカー日本代表FW上田綺世とDF渡辺剛に対して、暴力的な行為を繰り返したAZのDFウーター・ゴーズに対する現地の反応を伝えている。
暴力行為も「過剰反応」しすぎ?
【写真:Getty Images】
上田に対しては、背後から近づきユニフォームの上からつねった後に、殴打するなどの暴力行為を繰り返したゴーズ。渡辺に対しても、何度も腕をつねったことで主審から注意を受けていた。現地メディアの報道によると、試合後に渡辺の腕は“青黒く”腫れ上がっていたという。
同メディアは、元オランダ代表で現在は解説者のファン・デル・ギープ氏が、「今では毎週、(AZに関しては)ゴーズのことばかり話題にしている。他の選手のことについて話すべきだろう。クラブに悪いイメージも与えてしまう」と、AZがフレッシュでエネルギッシュなサッカーをしているにも関わらず、ゴーズの話題になってしまうことに苦言を呈したことを伝えた。また、同氏は、「彼に今すぐ『(暴力的な行為は)やめろ』と誰かが言うべきだ」と、言葉を続けている。
一方で、元選手で現在は解説者のヨハン・ダークセン氏は、「あのような悪役が必要だ。マンチェスター・ユナイテッドがロイ・キーンのせいでダーティな悪者になっただろうか。最近は過剰反応しすぎている」と述べつつ、「攻撃陣が良い動きをして得点すれば、ゴーズを気にすることはなくなるだろう。今は明らかに目立ってしまっている。彼はチームにとって非常に重要な存在であり、彼に対してイライラすることはない」と、ゴーズを擁護していたことを報じた。