明治安田J1リーグ第33節、サンフレッチェ広島対FC町田ゼルビアが4日にエディオンピースウイング広島で行われ、首位を追撃したい町田は手痛い逆転負けを喫した。AFCチャンピオンズリーグエリートやサッカー日本代表も含めた連戦をこなす望月ヘンリー海輝にとっては、激動の1カ月を過ごしている。(取材・文:大島和人)
88分からの逆転負け。へたり込む望月ヘンリー海輝
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88分まで1-0でリードしていたチームが、1-2で敗れた。FC町田ゼルビアが「痛恨」としか言いようのない展開で逆転負けを喫した。10月4日のサンフレッチェ広島戦だった。
95分にトルガイ・アルスランのPKが決まり、試合は決着した。両チームの選手が整列し、町田の選手たちは重い足取りでゴール裏に向かう。しかし望月ヘンリー海輝はスタンドまで50mほどの距離を残し、へなへなとへたり込んだ。
それから80分後の取材エリアで「しゃがみ込んだのは疲れ?それとも気持ち?」と尋ねた記者に、望月はこう返してきた。
「どっちもですね」
彼はこう振り返る。
「ちょっときつかったですね。きつかったですけど、僕のところのミスが相手の2点目の流れにつながってしまった。どう言葉にしたらいいのか分からないですけども、集中力を切らさずもっと確実にプレーしていけたらなと思いました」
取り立てて大きなミスというわけではないが、望月は90分に菅大輝が左サイドからエリア内に入れたFKをヘディングでクリアし切れず、CKにしてしまった。そこからさらにCKが2度続き、その流れから広島の佐々木翔が町田のDFに押されてPKを獲得した。
「これでファウルを取るのか?」という強度の接触だったが、とはいえ広島ゴール裏の大歓声の前で2度3度とCKが続ければ“事故”のリスクも上がる。彼はそんな流れの発端を作ったことを悔いていた。
