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「殴ったりつねったり」フェイエノールトFW上田綺世らに暴力行為のAZのDF、蘭U-21監督は“変わるべきでない”と擁護

text by 編集部 photo by Getty Images

 現地時間9月21日に行われたオランダ・エールディビジ第6節のAZアルクマール対フェイエノールトの試合で、AZに所属するDFウーター・ゴーズがフェイエノールトのサッカー日本代表FW上田綺世とDF渡辺剛に対して、暴力的な行為を繰り返し、現地で大きな話題となった。U-21オランダ代表を率いるミハエル・ライツィハー監督がゴーズの行為について言及した。オランダメディア『Sportnieuws』が7日に報じている。

上田綺世らに暴力行為も変わるべきでない?

フェイエノールトFW上田綺世
【写真:Getty Images】

 AZとフェイエノールトの試合において、ゴーズは背後から上田に近づきユニフォームの上からつねったり、背中を殴打したりなど暴力的な行為を繰り返した。また、渡辺の腕を何度もつねったことで主審から注意を受けている。現地の報道によると、試合後に渡辺の腕は“青黒く”腫れ上がっていたという。

 同メディアは、「数週間に渡り、ゴーズの行動について激しい議論が巻き起こっている。引っ掻いたり、つねったり、殴ったりする行為は、彼の勝利への執着心を表しているのだろうか。それとも、単にスポーツマンシップに反する行為なのだろうか」と前置きし、ゴーズをU-21代表チームに招集したライツィハー監督のコメントを伝えている。

「ゴーズは変わる必要はない。彼は勝利を求めており、それが彼の本質だ。(暴力的な行為について)もちろん、私も不器用な行動だと思うこともある。彼と話し合ったこともあるよ。しかし、それによってプレーする時間を減らすべきだと考えないでほしい。プレーに悪影響を及ぼす可能性がある。正直言って彼は良いプレーをしているし、議論になっているからといって、それが見過ごされるのは残念だ」

 また、勝利に対しての執着心が強い選手は南米などにも数多く存在すると指摘した指揮官は、「今は彼が悪者扱いされている。彼は、そのような行為をせずに勝者のメンタリティを維持できる方法を見つけなければならないだろう」と、ゴーズの行動について言及した。

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