Jリーグ創設期からオリジナル10の一員として歩んできたサンフレッチェ広島は、これまで3度のリーグ優勝を成し遂げた歴史あるクラブだ。しかし、その歴史の中で、“天敵”と呼ぶべき宿敵が存在する。今回は、広島戦で最も得点を奪った選手をランキング形式で紹介する。※ゴール数で並んだ場合はアシスト数を加算する。
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4位:遠藤保仁

【写真:Getty Images】
生年月日:1980年1月28日
対広島戦通算成績:51試合12ゴール14アシスト
J1通算672試合に出場した遠藤保仁。その中で、最も多くのゴールを奪った相手がサンフレッチェ広島だった。
1998年に横浜フリューゲルスでデビューした遠藤は、京都パープルサンガを経て、2001年にガンバ大阪へ加入。チームの象徴として中盤を支配し、2005年のJ1初優勝、2008年のAFCチャンピオンズリーグ制覇など数々の栄光を導いた。
さらにサッカー日本代表としても152キャップを刻み、FIFAワールドカップ(W杯)にも3大会に出場した。まさに日本サッカーの顔であり続けた存在だ。
ガンバが誇った超攻撃的スタイルを支えた司令塔は、広島戦で実に12得点14アシストを記録。プレースキッカーとしても、広島を相手に数々の決定的な仕事をやってのけ、天敵と呼ばれるにふさわしい存在感を放っていた。
数あるゴールの中でも、ひときわ印象的だったのが2006年に行われた第5節のアウェイゲームだ。0-0で迎えた43分、ゴールからおよそ30メートルの位置で得たフリーキック。距離的には難しい場面だったが、遠藤は迷わず右足を振り抜く。
放たれたボールは美しい軌道を描き、広島GK木寺浩一は一歩も動けずに見送るしかなかった。
まさにFKの名手を象徴する一撃でガンバのサポーターは歓喜し、目の前で見つめていた広島のサポーターを驚かせるゴールとなった。
以降も、リーグ戦やカップ戦で広島と対峙するたびに遠藤は要所で結果を残し続けた。
西日本を代表するライバル同士の激闘の中で、遠藤が刻んだゴールやアシストは、両クラブの歴史を彩る象徴的な瞬間として今なお語り継がれている。
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