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少ないのに強い!? W杯出場国、最少人口ランキング1~5位。少数精鋭で大舞台を掴んだのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

 2026 FIFAワールドカップ(W杯)予選が各地で進んでいる。アフリカ予選を突破して初出場を決めたカーボベルデは、人口の少ない国としても有名だ。今回は、過去のW杯出場国で人口が少ない国のトップ10を『transfermarkt』の集計をもとに紹介する。※複数回出場した国は重複せずに1度のみの紹介、ランキングの対象は第二次世界大戦以降。[1/5ページ]
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5位:パラグアイ(1950年)

パラグアイ代表のチラベルト
【写真:Getty Images】

当時の人口:約150万人
大会の成績:グループリーグ敗退
最新FIFAランキング:39位

 パラグアイ代表は、1950年のFIFAワールドカップ(W杯)ブラジル大会で2度目の出場を果たした。当時の人口はおよそ150万人とされている。

 南米の強豪国と比べると人口は少ないが、アルゼンチンと国境を接し、北にはブラジルがある地理的条件のもと、サッカーは国民に根付いた文化となっている。

 周囲のサッカー大国と切磋琢磨しながら競技水準を高め、現在までにW杯出場8回を誇る。

 2010年の南アフリカ大会では堅守と緻密な連係を武器に、同国史上初のベスト8進出を果たした。

 その後3大会連続で南米予選を突破できなかったが、2026年大会の予選では6位に入り、4大会ぶり9度目の出場を決めている。

 現在の人口は約700万人。1950年と比べて大幅に増えたとはいえ、2億人を超えるブラジルなどと比べれば依然として規模は小さい。

 それでも、限られた母数の中でも情熱と結束を武器に戦う姿勢が、この国の象徴だ。

 これまでに伝説的GKホセ・ルイス・チラベルト、3大会連続出場のDFカルロス・ガマーラ、最多キャップ数を誇るパウロ・ダ・シルバ、そしてバイエルン・ミュンヘンやマンチェスター・シティで活躍したFWロケ・サンタ・クルスなど、各世代で世界的スターを輩出してきた。

 現在は、ブライトンで三笘薫と共にプレーするディエゴ・ゴメスら新世代が台頭。久々のW杯出場を控え、国内では再び熱気が高まっており、2026年大会では“小国の雄”として注目を集めそうだ。

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