2025明治安田Jリーグもいよいよ最終盤に突入している。今季も素晴らしいプレーでファンを魅了してくれた選手たちがいる一方で、実力があるにも関わらずあまり試合に絡めていない選手も存在する。今回は、J1で出場時間100分以下のタレント10人をピックアップ。紹介するラインナップには、なぜアピールの機会を与えられていないのか首をかしげたくなるような実力者や、不運な負傷によってピッチから遠ざかっている選手が含まれている。※データは『Transfermarkt』『Jリーグ公式サイト(J1.LEAGUE STATS)』を参照。データは11月4日時点。[1/5ページ]
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FW:郡司璃来(ぐんじ・りく)

【写真:Getty Images】
生年月日:2005年8月3日
所属クラブ:清水エスパルス
2025リーグ戦成績:1試合1得点0アシスト
2025リーグ戦出場時間:17分
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高校サッカー界で名を馳せ、育成年代のサッカー日本代表にもコンスタントに招集されてきた男が苦しんでいる。
郡司璃来は、プロ入りの場となった清水エスパルスでプレー機会を喪失。2025明治安田J1リーグの出場時間は17分しかない。
船橋市立船橋高等学校時代の郡司は、間違いなく“高校No.1ストライカー”だった。
第102回全国高等学校サッカー選手権大会では、計5得点で得点王の座に君臨。大会優秀選手にも選出され、一気にJクラブの注目の的となった。
在学中にはU-17日本代表やU-18日本代表にも参加しており、2024シーズンからの清水加入を勝ち取った。
プロ1年目、郡司は一定の結果を残した。
天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会では、2回戦の三菱重工長崎SC戦で衝撃の4ゴールを奪取。格下相手とはいえ、高校時代と変わらない決定力の高さを見せつけた。
しかし、1年を通してみるとプレー機会は限られ、J2では7試合のみの出場に。シーズン中の公式戦通算ゴール数は天皇杯で記録した4つにとどまった。
今季、清水が戦いの舞台をJ1に移すと、郡司の出番はさらに制限がかかってしまった。
出場時間17分という数字は、元超高校級フォワードのキャリア停滞を意味する。
まだ20歳の郡司にとって、進化のための栄養源は「ピッチ上でプレーすること」に尽きる。
今季終了後、清水の背番号「27」は他クラブへの移籍を含めた大きな決断を迫られるかもしれない。