オランダ・エールディヴィジ第11節、スパルタ・ロッテルダム対AZアルクマールの試合が現地時間2日に行われ、AZが1-0で勝利した。オランダメディア『De Telegraaf』は4日に、元オランダ代表FWマルコ・ファン・バステン氏が、この試合で審判と衝突したAZに所属するDFウーター・フースに対して厳しい評価を下したことを伝えている。
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フースに対して厳しい目線のレジェンド
【写真:Getty Images】
現地でも話題となっているのは、79分にスパルタ・ロッテルダムがコーナーキックのチャンスを得た場面だ。
ロッテルダムのFWトビアス・ローリッセンやDFブルーノ・マルティンス・インディに対して、フースは突き飛ばしたり、抱きついたりなどの行為を繰り返したことにより、主審から口頭で注意を受けた。
しかし、注意されたにも関わらず、すぐに同様の行為を繰り返したことで、主審は選手たちの間に入り試合を止めると、フースを突き飛ばしてイエローカードを提示している。
同メディアは、「ファン・バステン氏は、フースのプレースタイルとピッチ上での振る舞いをほとんど評価していないようだ」と前置きし、元オランダ代表選手のコメントを次のように伝えた。
「フースは変わった選手で、間違ったやり方で注目を集めようとする。男らしくデュエルに臨むべきだ。
少しぶつかっただけで倒れ込むような選手は役に立たない。
あのようなプレーをする“コメディアン”に対して、敬意を払うことはできないんだ」
審判に突き飛ばされて注意を受けたフースは、第6節のフェイエノールト戦で、サッカー日本代表FW上田綺世や渡辺剛に対して、プレーとは関係ない場面で背中をつねったり、殴打したりなどの暴力行為を繰り返したことにより、現地でも批判されていた。
フースのようなDFと対戦したらどのようにプレーするかと聞かれたファン・バステン氏は、「可能であれば彼を叩きのめしてやりたい」と述べつつ、「審判は選手に干渉すべきではない。ただ笛を吹けばいい。選手は教室にいるわけでもないし、彼らを教育する必要もない」と、言葉を続けていた。