トッテナムがレアル・ソシエダに所属する24歳の日本代表MF久保建英の獲得に乗り出す可能性はあるが、ソシエダもクラブの財政状況により、将来的な放出は避けられないと考えているかもしれない。スペイン紙『コープ』が18日に報じている。
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久保建英、来年1月に移籍する可能性が浮上
久保は以前から他クラブに興味を示されており、実際にサウジアラビアのクラブが巨額オファーを提示したことがある。
その時は本人も移籍に消極的で、ソシエダも売却に動かなかったことから、移籍は実現しなかった。
しかし、今回はプレミアリーグで5位につけ、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場権を獲得するチャンスがあるトッテナムが、久保の獲得に乗り出す可能性がある。
それは久保にとって魅力的な要素であり、契約解除金6000万ユーロ(約102億円)程度のオファーが届くなら、ソシエダも売却を考えるだろう。
そこで同紙は、複数の著名人による議論を行い、久保の去就について語り合った。
現役時代にソシエダで主将を務めた経験があるアイトール・ロペス・レカルテ氏は「彼は移籍してもおかしくない選手の一人だ。
どこにいようと自分の最高のパフォーマンスを出すのが本人にとって一番の利益となる。
彼はまず、自分のレベルを最大限出したいと思っているはずだ」と述べた。
また、ソシエダのレジェンドであるゴリス氏は「彼はソシエダにとって本当に重要な選手。
ここで全力を尽くすべきだが、彼ほどの選手であれば、移籍の噂が出るのは避けられない」と語っている。
同紙は「番組の司会者サンデはクラブの財政状況に踏み込み、久保の売却がクラブの経営に直結していると説明。
最新の決算によれば、ソシエダは高い生活水準を維持しつつ巨額予算をバランスさせるため、時々主力を売却する必要があるという。
こうした状況から、多くの人々が次の大型移籍の筆頭候補を久保だと見ている」と伝えた。
それを踏まえ、ゴリス氏は「もしトッテナムが6000万ユーロを払うなら、議論の余地はない。
ありがとう、さようならと言うだけだ。
ただしソシエダのもとに満額は入らず、半分しか受け取れないのは残念だ」と発言している。
2022年7月にレアル・マドリードから久保を獲得した際、将来の売却時に古巣のレアル・マドリードが50%を受け取る条項が付け加えられた。
つまり、久保を6000万ユーロで売却できたとしても、ソシエダは3000万ユーロしか受け取れないことになる。
なお、久保は18日に行われたキリンチャレンジカップ2025のボリビア戦後の取材で移籍報道に触れ、
「いや、冬の移籍はないですね。多分。いらないリスクなんじゃないですかね。さすがに」と答えており、来年1月に移籍する可能性を否定している。
もしソシエダを退団する場合、それは2026年のワールドカップ以降となりそうだ。
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